福島区の「パティスリークロシェ」が開店10年、地域に愛されるために

 11月13日で開店10周年を迎えた福島区の「パティスリークロシェ」は11、12日の2日間、記念イベントを開催し多くの人が訪れ賑わった。

 店主の玉腰さんは「オープンしたての頃は毎日、朝から晩まで必死に働いていたので肌はカサカサ、手はボロボロ。なかなかケーキが売れない日が続いて、午後8時の閉店時間が近づいてもケーキが残っていたので、延長して営業したりもしていました」と、10年間を振り返る。

 続けて、「それでも自分が作りたいケーキと、地域のお客さまが求めるケーキを試行錯誤し続けました。その後、ある縁がきっかけでクリスマスケーキやお歳暮、お中元など、イベントでの出店が増え、『あそこのケーキ屋は百貨店にも出る人気のお店なんだよ』なんて言われるようになり、少しずつ店が安定してきました。これからも日々成長していきたいです」と意気込んでいる。

 最近は菓子作りを通じて自身が感じたことや思いを表現していくようにしている。素材の生産者とのつながりを大切にし、彼らの思いも菓子に乗せて伝えていきたいという。今後、同店が目指すのは「福島区にクロシェがあってよかったと思ってもらえるような店」だ。

■パティスリー クロシェ/大阪市福島区福島7-4-9 プレステル福島1F/電話06(6454)4660