〝10年後のわたし〟をイメージ。小学4年生を対象にキャリア教育授業

キャリア教育授業を行う、さくらぎさくらの立石有香莉さん(左)

香里ヌヴェール学院小学校

 寝屋川市の香里ヌヴェール学院小学校は5日、外部講師を招いて、小学4年生を対象にしたキャリア教育授業を行った。授業を担当したのは、室内トランポリン「ゆかぴょん」を製造・販売する、さくらぎさくらの立石有香莉さん。

 立石さんは大手企業を脱サラして、1人でトランポリンの製造・販売に挑むという、異色のキャリアを持つ。1年間で3000個の販売を達成したが、それまでに1000万円の詐欺被害に遭うなど、順風満帆ではなかった。「起業は甘くない世界。たくさん失敗してきたが、この経験を経て今がある。世の中にはこんな働き方もあると、知ってもらえれば」と伝えている。

 授業では、児童が経済の仕組みや新商品を作るワークに取り組む姿も。成果発表では「花粉症防止カーテン」や「飲むたびに色と味が変わるジュース」など、ユニークなアイデアが続出した。

 同校が外部の講師を呼んで行うキャリア教育授業は、今年度初の試み。立石さんに授業を依頼した一色裕亮(ゆうすけ)教諭は「若くして起業した経験を話してもらうことで〝10年後のわたし〟を想像できる良い機会になったのでは。商品の製造過程を学べたことも大きい」と話す。

 授業の最後には、室内トランポリン「ゆかぴょん」を楽しむ児童たちの歓声が上がり「お小遣いで買いたい!」と興奮気味に話す姿もあった。