愛犬・愛猫と一緒に暮らせる高齢者住宅

動物看護師が常駐し、ペットのQOL(生活の質)を向上

入居者と談笑する動物看護師の南さん(写真右)

 介護施設を選ぶポイントとして、立地やサービス内容も重要だが、「どんなスタッフがケアをしてくれるのか」も気になるのではないだろうか。ペットとともに暮らすことができる住宅型有料老人ホーム「ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI」で働く動物看護師・南梓美さんを取材した。

ペットの健康をサポート

 「人、ペット両方の〝生活の質〟を上げられるように努力しています。特にペットの成長が見られるとうれしいですね」とほほ笑む南さん。JR大阪環状線「玉造」駅からほど近い場所にある、「ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI」はペット用品通販「PEPPY」や大阪ペピイ動物看護専門学校などを展開する新日本カレンダー(株)が運営。ペットに配慮した設計で、ペットとともに暮らすことができるのが大きな特徴だ。

 南さんは動物看護師として同ホームに常駐。入居者と一緒に暮らす犬と猫の日々の健康管理や獣医師の指導のもとで皮下点滴や投薬などを行う。「ペットは良くも悪くも飼い主さんに影響されやすい。高齢の飼い主さんだと現役世代に比べ、どうしてもペットと過ごす時間が長くなる。するとペットも心身ともに人間に依存してしまい、自分でできることができなくなってしまう場合があるのです」と南さんは説明する。

それぞれが自立した生活を

 そこで同ホームでは犬の最も大切な器官である「鼻」をトレーニングする「ノーズワークレッスン」を月1回行っている。それまで飼い主がいないと水やご飯を口にしなかったり、排せつができなかった犬が「ノーズワーク」によって自信を取り戻し、自立した暮らしができるようになっていくという。

 「ペットと一緒に暮らせるのがここの最大の売りではありますが、人とペットそれぞれの生活や楽しみも充実していただきたいと考えています。入居者さんの買い物やお出かけ、旅行などの外出時にお留守番をして良い子で待っていられるようになります」と南さん。

動物病院が併設

 同ホームにはペットに対しても万全のサポート体制が整っている。月額3万3000円の「ペットオールサービス」に加入することで、ペットフードやシーツなど消耗品の提供の他、契約獣医師による定期健康診断や往診対応、ワクチン予防接種などが受けられる。ホーム内には「アニマルクリニック ぺピイ・ハッピープレイス」が併設されており、わざわざ外の動物病院に通ったり、長時間待たされることがないのも大きなメリットだ。
 同ホームの平尾泰久施設長は「ワンちゃんネコちゃんが職員と触れ合い、幸せに過ごすことが入居者さんの喜びにつながっている。動物看護師が常駐し、万全の体制で入居者さんとペットの健康をサポートしていま す」と話す。
 同ホームではペット同伴での体験入居の他、無料のランチ付き見学会も実施している。気になる人は問い合わせてみては。

ペットとの生活を前提に設計された部屋
入居しているペット専用の病院がホーム内に併設されている
犬の鼻をトレーニングする「ノーズワーク」

■ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI/大阪市東成区中道3−8−21/(0120)011179/9:00~17:00受付
https://php.peppynet.com