私立常翔中・高校柔道部の稽古日。真新しい柔道場で稽古に交じり、チビっ子が大男と組手をしていた。まだ柔道を始めて数か月の小学3年生のA君、道着を着るとキリッとしたかっこよさがあった。A君は柔道師範で空手経験も豊富な新武康二さんが施設長を務める放課後等デイサービス「はれ」を利用、療育プログラムで1時間弱の柔道教室に参加している。
「礼に始まり礼に終わる」武道で礼儀を学び、練習では全力で施設長にぶつかる。技がきまるとうまく倒れてくれるので、自信につながる。時折、新武さんから部員への指導が入るが、じっと待つことができる集中力も育っている様子で、めきめき上達中だ。今では受け身の練習も行い、ケガをしにくい身体操作も学んでいる。
新武さんは「部員の子たちも稽古の合間で遊び相手になってくれます。子どもたちには多くの人と関わってもらい、自分の特技の見出してほしい」と語る。
柔道教室の後は、施設長の送迎で放デイに戻り、宿題や空手ごっこも楽しむ。柔道整復師、理学療法士が体のケアもしてくれる。
■児童発達支援・放課後等デイサービス「はれ」/大阪市旭区4-6-11 3F/電話06(6924)9020