「コインランドリーでの洗濯を“家事”から“楽しみ”に変えたい」と熱く語るのは大阪で複数のクリーニング店を経営する安田和哲さん。大阪市西区に7月末、1階は有人のコインランドリーとティーサービス、2階はサウナを併設した「never ending」をオープンする。狙いはどこにあるのか、仕掛け人に話を聞いた。(鶴留智子)
コインランドリーの空間を上質なものに
これまでのコインランドリーは“前の使用者が何を洗ったのか分からない”“洗濯が終わるまでの時間を気にしてすぐ戻ってこなければならない”、または “洗濯が終わるのをその場で待っている”など、生活のために仕方なく行くものといったイメージが強かった。安田さんは「そんな固定概念を一新したい」と使用毎のメンテナンスのほか、洗濯終了時に利用者が不在の場合はロッカーで預かるサービスを行うという。
また大切な衣服の洗い方、常備している6種類の洗剤の使い分け、柔軟剤の有無、衣服に最適な洗濯時間など利用者がどのようなシーンで着用する服かを聞いた上で丁寧にアドバイスも行う。コインランドリーにまるでコンシェルジュがいるようだ。
日常業務から楽しむものへ
さらに、コインランドリーで「洗濯の待ち時間を有効活用してもらえたら」とサウナを併設。多忙な生活の中でも、“ほっとできる時間”を過ごせる空間にしてもらえたらと、サウナは少人数の予約制になっている。
「休みの日に、“ちょっとサウナに行ってくる。ついでに洗濯もしてくるよ”と言う旦那さんが増えれば、奥さんも快く送り出せるし、なんかステキじゃないですか」と微笑む安田さん。「ハイブリッドコインランドリー」の行く末に注目が集まる。
■never ending/大阪市西区江戸堀3丁目3-27 グランピア江戸堀