大阪・関西万博のヘルスケアパビリオン、リボーンステージで9月10日、日本の木材加工などの伝統技術を体験できるワークショップや獅子舞の演舞が行われた。
中でもひときわ目立つ存在だったのがわらアート「獅子頭」の展示。制作したのは、毎年干支にちなんだわらアートを製作している寝屋川市高倉地域の高倉とんど保存会のメンバー。地元産の米「ヒノヒカリ」の藁(わら)を使った、高さ2・3㍍の作品で保存会のメンバー28人とボランティアの協力により約2週間で制作された。
見るだけでなく、来場者は獅子頭の大きな口の中に入り写真撮影を楽しみ、藁の温かさや香りを楽しんだ。特に子どもたちに人気だった。
正月飾りやしめ縄を焼いて五穀豊穣、無病息災を祈る伝統行事「とんど焼き」は地域では50年前に途絶えていたが、高倉とんど保存会が復活させ、「干支とんど」は今年で16回目となる。
ステージに登壇した高倉自治会の小林伸行会長は「大量の藁を集めるのは大変ではありますが、次世代に技術継承していきたい」と話していた。
