地域

総合格闘家で実業家の朝倉未来さんが喫煙所「SMOKING DOWN」オープン

リングを想起するデザインの喫煙所
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遅々として進まない現況を見かねて民間で喫煙所整備

 13日から大阪市の人工島「夢洲」で大阪・関西万博が開催されるが、市内での喫煙所の絶対数が不足している現状から、民間人が自らの資材を投入して喫煙所を整備しているケースがみられるようになった。

 4月から客席面積30平方㍍を超える飲食店は原則、屋内禁煙となる府受動喫煙防止条例が完全施行された。このため、本来は条例を施行した行政が率先して公費で喫煙所の整備に努めるべきだが、現状は整備が追い付いていない。このため、たばこ渋滞が発生し、〝喫煙所難民〟が増加。一方で令和7年度の当初予算案で飲食店を対象とした喫煙所整備にかかる補助金は今年度で打ち切られることが判明している。これを受けて淀屋橋勤務の市民から「大阪市庁舎及び区役所の敷地を活用した、市民が利用できる喫煙所の整備」を求める陳情が市会に提出されたが、大阪市は「第1種施設のため設置できない」との見解に終始し、陳情は継続審議となった。

新コンセプトの喫煙所「SMOKING DOWN」オープン

 このような現況を見かねて、総合格闘家で実業家の朝倉未来さんが「万博で世界中から人がきた時、『日本って綺麗だな』と思っていただくと同時に嗜(し)好品である煙草のマナーを守って楽しんで頂きたい」との思いから、行政からの補助金なしで喫煙所「SMOKING DOWN」 (大阪市北区曽根崎 2―11―23 ステージお初天神表参道ビル2階)を整備し、4月1日にオープンさせた。

 コンセプトは、リングを想起するデザインで「嗜(し)好品である煙草のマナーを守って楽しんで頂き、格闘技とたばこの魅力を再確認して頂く」という喫煙所だ。ネーミングについては、「SMOKING」 は 「喫煙」 を示し、「DOWN」 は 「I‘m down」 の様に「そうしよう」 等の同意を示す意味でも使われていることから、 「SMOKING」と「DOWN」という二つの言葉を喫煙所のネーミングとした。

 この他にも、飛田新地料理組合(西成区山王)が地元で補助金の活用なしで喫煙所を整備し、13日にオープンを予定している。