チェーン店では味わえない、こだわりのコーヒーを徹底比較
スペシャリティコーヒーとは?
日本のスペシャリティコーヒー協会SCAJが認定した国際資格Qグレーダ(クオリティを評価できる職人)が定めた基準で80点以上の高品質の豆だけを使ったコーヒーを提供するお店。市場に出回っている珈琲の上位10%に過ぎず、大手チェーン店とは全く違うハイグレードの風味が楽しめる。

監修:長尾冴 (ながおさえ)
長崎県出身。大阪国際大学経営経済学部4年。在学中ワーホリでカナダのトロントを訪れ、ハンドドリップにハマる。帰国後も知識を深めながら人生初となる学生限定の抽出の大会(第3回 University Brewers Cup)に出場し準優勝獲得。
スギハラコーヒー

難関であるQグレーダーの資格を取得したカリスマで、飲んだだけで産地も分かる才能を持つ。扱うのは、農家に利益が還元しやすいダイレクトトレード業者の旬の豆。取材日は4種の中からルワンダ産ガコ農園のものを。ベリー系の香りが豊かで苦みが少なく、わずかな酸味が特徴。抽出方法は油分を残す金属フィルターを使用したフレンチプレス。なめらかで口当たりのいい味をゴールに設定し、逆算してプロバット社の焙煎機を使用。開口部カーブまで計算されたオリジナルマグカップで提供する。
長尾より
フレンチプレスなので液体の質感が全く違う。実際に農園に出向いて買い付けしたというバックグラウンドも信頼できる要素のひとつ。
門真市浜町5-24
tel. 06-7713-0984
PAJERO

古川橋駅すぐのPAJEROは、月替わりスペシャルティが楽しめる。取材日はケニア産アダロニア品種の中浅煎りで、ストロベリーのようなフルーティさと、温度が下がると黒糖のような甘さが際立つ。抽出には味のムラが出にくいカリタの三つ穴式のドリッパーを使用。香りのインパクトのある95℃と高めの温度で提供し、温度による味の変化が楽しめる仕組み。3月スペシャルティは貴重なパプアニューギア産のゲイシャ種の予定。
長尾より
積極的にイベント開催しているのも、新規・常連関係なく楽しめるのが魅力。
門真市末広町43-14 ハイツタカヒロ 102号
tel. 06-6908-8839
1MATSU COFFEE

2024年門真ハンドドリップチャンピオンシップ優勝者。日替わりで個性の分かりやすいスペシャルティを提供する。少量での焙煎が可能かつ豆の表情が見やすいと、高い技術が必要な手鍋焙煎にこだわる。取材日はコロンビア産でパッションフルーツを加え嫌気性発酵させたものがワイングラスで提供された。ドリッパーは円錐のKONOを使用。ゆっくり抽出し、ジュースのような質感が特徴。
長尾より
客の好みでドリッパーが選べる、日本でも珍しい手鍋焙煎を楽しめるなど、マニアには嬉しいお店。
門真市石原町17-17
tel. 06-6926-9293
食パン工房 角屋

2024年Do coffeeブリュワーズカップ優勝者が働く。抽出はフィルターの密着度が高く味のブレが起きにくいMUGENのドリッパーを使用。蒸らさず一投レシピで、スタッフ全員が同じ味で提供できる抽出方法がこだわり。幅広い年齢の来客やランチとの相性に合わせ、深煎りで提供される。取材日はフルーティさが特徴のエチオピア産が提供された。
長尾より
店構えは食パン屋だが実力派のコーヒーが飲める。大阪のバリスタから一目おかれる存在の一人です。
門真市幸福町20-14
tel. 06-4397-7778
朋珈琲焙煎所

大和田駅すぐ。店内には約15種類のスペシャルティの生豆が並ぶ店内は絶景。ダイイチデンシ製の熱風焙煎機が設置、ガラス張りで焙煎の様子が外から見えて楽しい。ドリッパーはフラットボトムの三つ穴で、豆全体の味のブレが少なく均一に抽出できるのが特徴。取材日はコロンビア産でパッションフルーツの果汁と二酸化炭素を発酵させたもので、一口目からフルーティな香りのインパクトがあり芳醇。
長尾より
品質の良い豆が種類豊富で、クリアな味わいが特徴。オーナーが配信するYoutubeもおもしろいです。
門真市宮野町3-11 メゾン大和田 1階
tel.080-1423-9093