入院患者の心を豊かに 「ホスピタルアートfromギャラリー」開催

 入院患者や、その家族、医療従事者、企業などとアートでつながる「ホスピタルアートfromギャラリー」が12月8日まで、大阪府立江の子島文化芸術創造センターenoco(大阪市西区)で開催。この企画展は、2017年に始まり今回で6回目。開催時間は、午前11時〜午後7時(最終日は午後4時まで)。

 企画展中に行われたトークセッションで、同展を運営する「HITO-IRO(ひといろ)プロジェクト」代表の川西真寿実さんは、「作品は6名の現代アーティストと病院に入院している方々との合作です。展示作品はどれも色彩豊かで心が温まるアート揃い」と話す。今回の大きな特徴は、メディカルアパレルブランドの「クラシコ」が廃棄予定の白衣残布を寄贈し、それを材料にした作品が数多く出展されていること。

 「クラシコ」の代表取締役CEO大和新さんは、「白衣の開発や製造過程でどうしても廃棄布が出る。『それをなんとか有効に再利用したい』と思っていたところ、HITO-IROの川西さんと出会い、ホスピタルアートとのコラボレーションが実現した。これからもこの活動に貢献していきたい」と展望を述べている。

 展示形式は、架空の病室の見立て患者目線でホスピタルアートが体験できる。川西さんは「今回、大阪市立都島中学校や大手前大学とも連携でき、クラシコさんとのコラボも含め、この取り組みが大きく拡がってきたように感じる」と話している。

 問い合わせは、HITO-IRO(ひといろ)プロジェクト、メール(Hitoiro11016@gmail.com)へ。