お笑いコンビ「ネイビーズアフロ」みながわ〝目指すはテレビお天気キャスター〟

 お笑いコンビ「ネイビーズアフロ」みながわ(32)が、合格率5・8%と狭き門だった気象予報士資格試験に合格。気象庁からの登録通知書を手に記者会見し抱負を語った。会見場では、ネットで合格発表時を自撮りした様子も流され、独りだけの部屋でガッツポーズを作り喜ぶ姿を公開。10月の合格発表は8月実施第62回試験結果が受験者4268人中、合格者248人だった

気象予報士合格を喜ぶ自身のビデオに照れるネビアフみながわ

 気象予報士を目指すきっかけは、2020年の新型コロナウイルス流行で緊急事態宣言が発令され、仕事の大半がキャンセルされたことから。「今、何か出来ることはないか?」と思案していたところ、吉本新喜劇の男優レイチェルから「皆がビックリする資格を取ったら?」と冗談半分に提案された。以前から興味があった気象予報士試験の勉強を始めたが、理系の神戸大国際人間科学部卒のみながわでも「あまりにも見たことのない数字や言葉の羅列」に驚き一度は挫折。23年に足のケガで自宅療養を余儀なくされた事で「3年前にいったんあきらめた気象予報士試験にもう1回チャレンジしてみよう」と思い立ち勉強を再開。楽屋の隅で参考書を広げ、まとまった時間ができると図書館自主室にこもり「延べ700~800時間はした」と振り返るほどの猛勉強。まず今年1月の第61回試験でマークシート式の学科をクリア、8月に記述式の実技を突破した。「66点が合格ライン、と聞いていたので僕はギリギリだと思う。目指すはテレビお天気キャスター。お笑い芸人の本業を生かし新しい道を切り拓きたい」と夢は大きい。

合格通知書を示しながら受験勉強を振り返るネビアフみながわ

 ネイビーアフロは子どもの頃から漫才師を目指していたみながわが、京都府立堀川高時代の同級生で同じ神戸大に進学していたはじり(32)を1年生の時に誘いアマチュア漫才コンビを結成したのがきっかけ。在学中の11年にプロデビュー。18年ytv漫才新人賞準優勝、20年NHK上方漫才コンテスト優勝、21年上方漫才大賞新人賞と順調にキャリアを重ねた。

相方はじり(左)が持つ天気図を指しながら気象予報士試験を振り返るネビアフみながわ

 読売テレビ「かんさい情報ネットten!」で共演している気象予報士の先輩に当たるお天気キャスター蓬莱大介(42)にも受験対策を相談したそうで「はじめは俳優を目指されていて、気象予報士資格取得後に読売テレビの気象予報スタッフとして入られたのがテレビに出るきっかけだったそう。確かに各テレビ局には多くの気象予報士が在籍されている。僕はあくまで本業は芸人なので〝資格を生かして仕事の幅が広がれば〟と思っています。お天気をネタにした漫才もやってみたい」と意欲十分。

(畑山 博史)