「令和の歌謡ディーヴァ(歌姫)」藤井香愛が11月16日に大阪で単独ライブ

 新曲「純情レボリューション」がヒットし、日本作曲家音楽祭2024で〝ベストパフォーマンス賞〟を受けた歌手、藤井香愛が10月度「大阪流行歌ライブ」に出演、満員のファンを魅了した。

 「純情レボリューション」は今月、カップリングを替えた3作目TYPE-Cを出したばかり。〝令和の歌謡ディーヴァ(歌姫)〟として歌のうまさでは定評があるが、この日はカバー曲として「時の流れに身をまかせ」(テレサ・テン)や「秋桜」(山口百恵)など誰でも知っている往年のヒット曲を披露。オリジナルとはひと味異なる魅力で、彼女の特徴である伸びやかで澄んだ高音部をフルに聞かせ驚かせた。そしてトークでは「私の香愛は、カワイイというアクセントではなく、ハワイのアクセントで呼んで下さい」と自己紹介。その声は落ち着いた中低音で会場はそのギャップにも二度びっくり。

「大阪流行歌ライブ」で歌う藤井香愛

 年女の36歳。モデルなどをへてプロ歌手デビューは遅くまだ7年目。ちょうど干支(えと)が1回り下で同じ7月26日誕生日が、今新曲〝TATSUYA〟で人気上昇中の4年目歌手、田中あいみ(24)で仲がいい。素顔の藤井はカワウソと東京ヤクルト・スワローズが大好きな江戸っ子娘だ。

「大阪流行歌ライブ」で客席を回り握手する藤井香愛

 東海道3大都市の単独ライブツアー「香愛レボリューション2024」の名古屋、東京に次ぐ最後の締めが11月16日大阪。「最初は8月予定だったんです。それが台風で延期になって…。でも結果的に延びてCD〝純情レボリューション〟のTYPE-Cが出た後なのでよかったのかも?」とあくまでポジティブ。

「大阪流行歌ライブ」終了後のCD即売でファンと交歓する藤井香愛

 その〝純情レボリューション〟には逸話がある。「最初に曲を頂いた時に作曲の美(耕平)先生に〝思い切りセクシーに!〟と言われたくさんレッスンしていただいた。レコーディングもOK頂いたけど、自分では〝私ってここまで?〟と、どこか納得いかなかった。で、1週間後に幸先生から〝録り直さない?〟との連絡が。難しい曲でしたけどチャンスを頂いてもう1回チャレンジしました!」と納得の表情。意欲を体現して衣装もより扇情的なものを発注、普段ポニーテールにしている肩まであった髪も大人っぽくバッサリ。

藤井香愛の新曲「純情レボリューション」のCDジャケット

 同じ曲のCDがカップリングを替え3作まで発売されるのは人気が出てきた証拠。この日のライブ後のCD即売でも長い列ができた。遅れてきたディーヴァは今、大きく花咲こうとしている。

(畑山 博史)