大阪府教育委員会 府立高入試2週間前倒しへ

 毎年3月上旬に行われていた大阪府立高校の入試を2月下旬に前倒して実施する方針が、8月16日に開催された府の学校教育審議会で固まった。早ければ2026年度入試より導入される。

 府が今年より段階的に私立高校の無償化を開始したことで私立高校を志望する生徒が増え、公立高校の約半数にあたる70校が定員割れをしている状況。

 今回の入試時期変更は、私立高校と公立高校の入試時期を近づけることで、受験生の選択肢を広げ、公立高校志願者の増加を図る狙いがある。

 また、審議会では、公立高校の複数校併願を可能とする案や、各校が部活動や課外活動の実績など学力検査以外の選定項目を設定できるようにする案も示された。

 一方で「授業を早く進めなければならない」「入試後と卒業式までの期間が空き過ぎる」など教育現場への影響を懸念する声も聞かれた。