JR大阪駅で開業150周年イベント 11日から「大阪駅タイムトラベルステーション」イベント

「次の物語を刻もう」と書かれた横断幕を持つ来場者と、テープカットを行う関係者ら

パネル展や謎解きゲーム、AR体験など

 JR大阪駅は1874(明治7)年、神戸―大阪間の鉄道開通に伴い開業し、5月11日で150周年を迎えた。これを記念したイベント「大阪駅タイムトラベルステーション~時間の旅へ出かけよう!~」が、大阪ステーションシティの各所で始まった。

 当日の午後2時から記念式典が同駅5階「時空(とき)の広場」で開かれ、演出で駅員の制服やヘルメットに作業服といった職種がわかる衣装のままのJR西日本吹奏楽団が、「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)や、谷村新司さんの「いい日旅立ち」「三都物語」を生演奏した。

生演奏するJR西日本吹奏楽団

 続いて、同社交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」のゆるキャラ、カモノハシの「イコちゃん」と共に、大阪駅うめきたエリア新キャラクターの「びりーばー」が紹介された。

 JR西日本の三津野隆宏さん(近畿統括本部長)は「海運の拠点である神戸と、商業の街大阪が鉄道で結ばれることによって大規模な物流が可能となり、日本の近代化が進みました。大阪駅はその後も発展を遂げ、2011年には5代目駅舎として大阪ステーションシティが完成。そして今年7月には大阪中央郵便局の跡地に複合商業施設『KITTE大阪』が開業し、9月にはウメキタ2期の先行街開きも予定しています。このように過去から未来へと大きく変貌を遂げていく大阪駅を感じ、楽しんでいただけるよう多彩なイベントを用意しました」と挨拶。

 大阪市北区の寺本譲区長は、自身が鉄道好きだというエピソードと共に「思い出深い大阪駅で150年記念イベントの挨拶をさせていただけるなんて、こんなに嬉しいことはありません。大阪駅は歴史と共に、どんどん変遷を重ねてきました。北区もJR西日本さんとタッグを組みながら、駅を中心に人が明るく元気に盛り上がるような街をめざします。未来に夢と希望を持ち続けるような大阪でありたいと思います。本日は好天のもと150周年を迎えられ、本当におめでとうございます」と、祝いのメッセージを送った。その後は、特別ゲストに東大発・知識集団「QuizKnock(クイズノック)」の伊沢拓司さんが駆け付け、トークセッションやクイズ大会が行われた。

特別ゲスト「QuizKnock(クイズノック)」の伊沢拓司さん(右)

 このほか、同駅2階「アトリウム広場」で「鉄道とまちの歴史パネル展」を5月17日まで開催。初代大阪駅から現代(5代)までの変遷のほか、今夏、同駅西側に開業する新駅ビル「イノゲート大阪」や来年春開業の商業施設「うめきたグリーンプレイス」など、未来の梅田エリアを紹介している。

 謎解きイベント「大阪駅×ドラマチック謎解きゲーム タイムトラベルステーションの謎」(「よだかのレコード」監修)や、鉄道育成ゲームアプリ「ソダテツ」を使った「大阪ステーションシティ×ソダテツ 大阪駅QRラリー」は10月31日まで実施。施設内4カ所の広場に設置したAR(拡張現実)マーカーを読み取るとスマートフォンに歴代車両が現れる「AR大阪鉄道博物館」は、11月4日まで開催している。謎解きイベントの参加料は1000円で、そのほかは無料。

■関連サイト
大阪駅150年の疾走~街と駅が駆け抜けた歴史の軌道(キドウ)~