Mother’s Day ありがとう おかあさん 第62回 母の日作文 秀作6点紹介

Mother's Day ありがとう おかあさん

 5月12日は「母の日」。週刊大阪日日新聞は、「母の日」にちなんで、大阪府内の小中学生を対象に「第62回母の日作文」を募集しました。大切なお母さんや家族への想いを綴った秀作が数多く寄せられました。審査の結果、大阪府教育委員会賞に、浪速中学校2年の小西みゆさんが輝いたのをはじめ、大阪市教育委員会教育長賞、週刊大阪日日新聞賞各1点、特選3点が決まりました。この6作品を紙面で紹介します。掲載はほぼ原文のままとしました。掲載にあたり、ご協賛いただきました各企業に御礼申し上げます。

🎀 特 選

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僕のお母さん

城南学園小学校5年 船口 桃李

 最近、お母さんとはよくけんかをする。
「はやくしなさい!」「態度が悪い」「ことばづかいがえらそう!」。
 ちょっとしたことで朝から怒られると腹が立つ。お母さんがイライラ。僕もイライラ。腹が立ってむくれているともっと怒られる。悪循環。そんな時は「お母さんなんか大嫌いだ」と思う。
 普段はとっても明るくて楽しい。おしゃれできれい。僕のことをすごく大事にしてくれているのもよくわかる。塾のお弁当もちゃんと作ってくれるし、声をあげて野球の応援もしてくれる。それにすごくおもしろい。僕はそんなお母さんが大好きだ。
 そんなお母さんとどうしてけんかしてしまうのか。お母さんは「男の子だし、このくらいの年になると反発もするようになるよね」と思っているようだ。反抗期。もちろんそうなのかもしれない。でも、僕なりに実は理由はよくわかっている。お母さんとぶつかる理由。それは僕とお母さんが、よく似ているからだ。僕が怒られる時にお母さんから言われること。それはそのまんまお母さんにもあてはまる。だから余計に腹が立つ。「お母さんもじゃないか!」
 でも、似ているからいいところもある。怒られても、ぶつかっても、少し時間が経ったらまるで何事もなかったかのように、笑いあっている。ちょっとしたことでケラケラ。そんなときは、親子って、ほんとに不思議でおもしろいと思う。
 どうせ似ているんなら、これからはお母さんの好きなところを真似してやろう。明るくて楽しくておもしろくて、周りの人のことを考えてちゃんと配慮できるような、そんな人になるのもいいな、と思う。
 僕のお母さんはそんな人です。お母さん、ありがとう。

🎀 大阪府教育委員会賞

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たった一人の父へ

浪速中学校2年 小西 みゆ

 父が大好きだ。これは反抗期でもいかなる時もそう思うようにしている。いつも温かく家族を楽しませてくれた父、私のことを思い勉強や礼儀を厳しく教えてくれた父、辛いことがあっても隠しながら明るく笑って振舞っていた父。どれも私が誇れるすばらしい父だ。
 私には母がいないその為、辛いことや苦しいこともたくさんありました。しかしその辛さを一緒に乗り越えてきたからこそ家族で今幸せでくらせていると思っているのでとても胸を張れます。
 しかし、弟も反抗期の為とても家族の仲が悪い時があります。その時はイライラせず、きちんと向き合って話すことが大切なので私もがんばりたいと思っています。家族の仲が大変なときもたくさんあるけれど個人の問題じゃなく家族の問題だと思っているからいっぱい頼っていっぱい頼られたいなと思っています。
 さらに、私のたくさんの挑戦や経験に対してたくさん協力や応援してくれてありうがとう。必ずいつか恩返しをしたいです。父のように人を思い、人に思われる温かい人間に私はなりたいです。頭が上がらないほど感謝しています。
 いつもありがとう。そしてこれからもたくさんめいわくをかけることがあると思うけどゆるして下さい。後、しんどいことや辛いときは少しでもたよってほしいです。いつもありがとう。これからもよろしく。世界で一人だけの父。

🎀 大阪市教育委員会教育長賞

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私とお母さんのあいことば

関西創価小学校3年 後藤 美由紀

 「しっぱい、いっぱい、大せいこう!」
 これは、私とお母さんのあいことばです。私は、このことばをきくと、元気になります。聞くだけで元気になるので、まほうみたいだなと思います。
 私が、やりたいことが上手くいかなかったり、しっぱいしたりして、おちこんでいる時、お母さんが、このことばを言ってくれます。お母さんは、ほかにも「しっぱいは、いっぱいした方がいいよ。しっぱいは、いっぱいした方がとくするよ」と言ってくれます。だから、しっぱいしても次はがんばろうと思えます。
 お母さんと私は、おっちょこちょいなところが、よくにています。お母さんは、買ってくるものを忘れたり、あわてすぎて、おりょうりのざいりょうをこばしたりすることがあります。そんな時は、私が「しっぱい、いっぱい、大せいこう」と言います。すると、お母さんは「そうだね。ありがとう」と言って、二人で、大わらいをします。
 おこるとこわい時もあるけれど、いつも楽しくはげましてくれるやさしいお母さんが、私はせかいいち大すきです。これからも、おっちょこちょいな二人で、あいことばを言いながら、たくさん大わらいしたいです。そして、いろいろなことに、いっぱいちょうせんしていきたいです。

🎀 週刊大阪日日新聞賞

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うちの家のモンスター

関西創価中学校3年 青木 由美

 モンスターは五時半に起床する。起床したらぐあーと大きくうなりぞろぞろと立ち上がり米をたく。米をたいたら二度寝をするためまたぞろぞろとふとんへもどる。ぬかりがない。さすがぐうたらモンスター。その後私や兄弟、父に料理をし、車で駅までおくってくれる。自分も仕事があるため急いできがえや洗濯物を終わらし、モンスターは出勤する。私たちが帰ってからも皿洗い、洗濯物たたみ、ごはんすべてモンスターはやりとげ、お風呂に入り、自分も就寝する。これを毎日。
 私は母をモンスターか何かだと思う。人のために何か行動するのは私にはできないからだ。しかも毎日なんてもってのほか。私は母が家事を自分がやることにたいして文句を言ったことを聞いたことがない。私だったら絶対文句を言い、なげだしている。なんでそこまでできるのか。やっぱりモンスターだ。モンスターは見返りをもとめず、私たちが幸せでいることを望んでいると言っていた。私の大好きなモンスター。

🎀 特 選

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お母さん、いつもありがとう

関西創価小学校5年 阪口 桃李

 お母さんは、ぼくが学校に行っている間、何をしているのだろう。家のことをしてくれているのは分かっていたけど、春休みにお母さんのことを観察してみることにした。
 ぼくより早く起きて朝ごはんを作ってくれてみんなでごはんを食べて、食べ終わったら食器をあらったり、せんたくしたり、そうじしたり、ちょこちょこ動き回っていた。やることがいっぱいあって、ぼくはびっくりした。ぼくが学校の休み時間に友達と楽しく遊んでいるときも、お母さんはいろんなことをしてくれているのが分かった。ぼくが「そんなに動いてつかれないの」と聞くと、お母さんは「つかれないよ」と答えた。「なんで」と聞くと、「みんなのために動けてるのが幸せだから」と答えた。
 ぼくは今回のお母さんの観察で分かったことは、ぼくのことを思ってくれているということが分かった。これからもお母さんのお手伝いをして助けてあげようと思う。
 おかあさん、いつもありがとう!

🎀 特 選

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わたしの大好きなお母さん

城星学園小学校3年 中井 紬愛

 わたしはしょう来、かならずわたしのお母さんみたいになりたいです。なぜなら、お母さんは、わたしたち家族のために毎日一生けん命はたらいてくれている、がんばりやさんだからです。
 わたしの家は、八人家族です。お母さんはいつも家事やせんたく、そうじをしてわたしの学校やおけいこのじゅんびを手つだってくれます。お父さんが二年前から単身ふにんで海外にいるので、お母さんはさらにいそがしくしています。お母さんがのんびりしているところをあまり見たことがありません。
 そんなお母さんがこの前、足に熱湯をこぼしてヤケドをしてしまいました。あわてて料理をしていて、なべをこぼしてしまったそうです。「あつっっっ!」と声がきこえてきたのでお母さんのところへ行くと、お母さんがこぼした料理をかたずけていました。「大丈夫?」と聞いても「大丈夫、大丈夫。気にせんといて」と言ってかた付けて、またわたしたちのごはんをつくりはじめました。
 ごはんを食べたあと、お母さんが保冷ざいを探していました。何をするのかそっとのぞいていると、ヤケドをしたところを冷やしていました。お母さんの足には水ぶくれが四つもできていました。赤くなっていてとてもいたそうでした。お母さんは、ヤケドをしてもわたしたちのごはんをゆう先して作ってくれていたのだとわかりました。わたしは心の中で、お母さんごめんなさいと言いました。
 わたしはお母さんによく怒られます。とくに「時間をおしたらだめ」「おれいをちゃんと言いなさい」「相手のことを一番に考えて、その人のためになる事をしなさい」とよく言われます。だから、お母さんにつたえます。お母さん、毎日ありがとう。大好きだよ。