原材料や人件費の増加などの影響を受け、4月も多くの食品や飲料が値上げする。物流2024年問題に関連し、宅配便の運賃も上昇。事前に知って適切な対策をしよう。
6カ月ぶり大規模な値上げラッシュ
家庭紙・日用品分野での値上げも
4月からの生活用品に関する値上げは、人件費の増加や、「2024年問題」に関連した物流費の増加に伴う値上がりが顕在化した格好だ。4月は加工食品を中心に6カ月ぶりに3000品目を超える大規模な値上げラッシュを迎える見通し。足元では、コショウなどスパイス製品、大豆、畜肉製品などで価格の上昇や高止まり傾向がみられる。早ければ5月以降、調味料類を中心にまとまった値上げが発生する可能性がある。「原材料コスト」以外での値上げも目立っている。今後、食品分野以外に目を向けると、産業用資材やトイレットペーパーをはじめとした家庭紙・日用品分野での値上げが広がりそうだ。
24年に予定される値上げ品目のうち、「物流費」(56・8%)は23年同期から同水準、「円安」(31・8%)と「人件費」(23・0%)は23 年同期を上回る水準だった。