万博催事応募が愛・地球博の2倍に 吉本前会長の大崎氏 会見でダウンタウン松本人志への思いも

 来春開幕の大阪・関西万博の第4回催事検討委員会が大阪市内で開かれ、終了後共同座長を務める吉本興業・前会長の大﨑洋フリープロデューサー(70)と華道池坊の池坊専好・次期家元(58)が記者会見。昨年の発足時は低調だった公募申し込みが、既に「愛・地球博」(2005年)の2倍以上に達したことなどを明らかにした。

記念写真に応じる左から、武田事務局長、池坊座長、大﨑座長、マスコットのミャクミャク

  催事に出演・出品の申し込みは、内外の一般企業や団体から514件。万博に公式参加を表明している169の国と地域、国際機関から131件、さらに内閣官房、内閣府、復興庁など11の府省庁からテーマウィークを合わせ41件。地元の大阪府と政令都市・大阪市、堺市を含む府内43の全市町村が連携して「大阪ウィーク」を開催する予定。「万博期間中に全てを実施する事が可能か? を含めて速やかに精査検討する」とホッとした表情。

  元日に起きた能登半島地震で、万博開催の中止または延期を求める声が挙がっていることについて、大﨑座長は「十分承知している。復興へ国全体で動いてる中で、万博検討会議の1座長としての個人的な考えとしては、世界中が〝万博に参加したい〟という応募を頂いているので、何としてもこの期間中にやり遂げればと考えている」と計画を進める考えを示した。

 質疑応答で、万博アンバサダーとして去就が注目される「ダウンタウン」松本人志(60)への思いについて問われ、大﨑座長は一瞬表情をこわばらせ「僕も吉本を離れたものですから皆さんの出されるニュースの情報でしか分からないですけど〝活動休止〟と言うことなので〝そうなのかな〟と理解しています。高校を卒業してNSCに入って来た時から知っていて、マネージャーもしていましたけど、今の僕に出来ることは〝遠くから寄り添う〟というか〝それしかないかな?〟と思っています」と言葉を選びながら話した。

 アンバサダーとしての今後の松本の活動について「アンバサダーにご依頼頂いたのは大阪府・大阪市。今後は〝吉本興業と、本人や相方の浜田君とが話し合うのかな?〟と。催事で『アンバサダーの皆さんにどう関わって頂くのか?』は、まだ具体的にそこまで考えていなかったので、今後は色々な要素とか角度でさまざまなご意見を頂きながら、緊張感を持って決めていきます」と語った。

 会議立ち上げ当初は「果たして180日余の会期中の催事イベントが全て観覧無料で実施できるのか?」と不安視する声も多かったが、ようやく応募も出そろい、選考できる状況になり一様にホッとした空気が流れた。

 (畑山博史)