大阪で味わえる、大分県のご当地グルメ

 大分県といえば、温泉の源泉数、湧出量ともに全国第一位を誇る「おんせん県」。しかし、意外と知られていないのが大分グルメ。そんな知られざるご当地グルメをご紹介する。

「とり天」と「とりの天ぷら」は全く別物だった

 大分市は、年間の一世帯あたりの鶏肉の購入額が全国1位だという。その鶏肉を使った「とり天」は大分県が誇るご当地グルメの一つ。「とり天」と聞けば、「とりの天ぷら」だと思いがちだが、実は別物である。

 「とり天」は天ぷらと違い、あらかじめ下味を付けてから揚げている。食べる時も、天つゆではなく、練りからしを添えた酢醤油で食べるのが一般的だ。名産であるカボスを使うことも多い。

とり天(出典:農林水産省「うちの郷土料理」)

漁師のまかない飯「りゅうきゅう」

 ブリやアジ、サバなど、地元でとれた新鮮な魚を、醤油やみりん、ごまなどで作るタレと和えたものが「りゅうきゅう」だ。元々は、漁師のまかない飯や保存食として作られていたものだという。熱々のご飯に乗せて「りゅうきゅう丼」としても楽しめる。大分県南部の佐伯市では、「あつめし」と呼ばれ、ブリのあつめしが有名。最後に出汁を注いでお茶漬けにすると、また違った味わいを楽しめる。

あじのりゅうきゅう
ぶりのあつめし

大分の粉もん?「だんご汁」

 だんごというと、球状のものを想像するが、大分のだんご汁は、見た目はきしめんのような形をしている。これは、小麦粉をこねたものを手で引き延ばし、そのままちぎって汁の中に入れて煮るため。根菜類をたっぷり使っただんご汁は、どこか懐かしい味。体も温まり、お腹も満たされる。これからの季節にぴったりだ。

だんご汁

 このほかにも、にらと豚肉を炒めた「にら豚」、おおいた和牛で作られた「生ハム」、魚のすり身のコロッケ「ぎょろっけ」、昔ながらのおやつ「やせうま」など、まだまだ知られていない大分県グルメがたくさんある。観光の際には、これらのグルメ情報もチェックしておきたい。

 12月7、8日は、大阪駅前第3ビル21階にある紹介した「大分県」をはじめ、「山梨県」「熊本県」「沖縄県」の各県事務所内で、ふるさとの地酒と銘産品まつりが開催される(7日は午前10時~午後7時、8日は午前10時~午後6時)。

おおいた和牛の生ハム
ぎょろっけ

■大分県大阪事務所/大阪市北区梅田1-1-3-2100/電話06(6345)0071
■メニュー提供/九州八豊 やせうまだんご汁/大阪市中央区千日前 1-6-10 千寿ビル1F/電話06(6214)5512