門真市シルバー人材センター
「人生100年時代」―。健康寿命を延ばすには、地域社会や人と交流し、生きがいを持って暮らすことが重要だ。60歳以上のシニア世代がいきいきと働ける機会を提供する、門真市シルバー人材センターの会員を取材した。
「昨日までハイハイしていた子がつかまり立ちができるようになったり、言葉を話すようになったり、子どもたちの成長が見られた時が一番うれしいですね」と微笑む和田さよ子さん。門真市シルバー人材センターの会員で、2016年5月から「すえひろこども園」(門真市末広町)で保育補助として勤務している。
こども園の朝は早い。和田さんの勤務時間は午前7~9時の間。副園長の飛永尚子さんは「早朝のシフトに入ってくれる人が少なく、困っていた。和田さんには本当に助けてもらっています」と感謝する。和田さんはこれまで保育経験はないが、無類の子ども好き。また、自身も働きながら3人の子どもを育てあげた。「自分の子どもと人様の子どもでは全く違う。園長先生、副園長先生をはじめ、保育士の皆さんの対応を見て日々勉強させてもらっています」と話す。仕事熱心な和田さんは「子育て支援員」の資格も取得。保育の専門性を高めるべく、努力を重ねている。
穏やかで優しい和田さんは子どもたちからも大人気。「とにかく優しくて、安心できる先生ですから、子どもたちはすぐに懐いていましたね」と飛永副園長は笑う。また、保護者からも支持を集めているという。「毎日出勤してもらっていることが保護者の安心感につながっている。働いているお母さんの朝は何かとバタバタしがち。穏やかな和田先生の出迎えにより、落ち着いて出勤することができるようです」と語るのは三見栄子園長。今日も和田さんは朝早くから同園の子どもたちを見守っている。
<取材協力>公益社団法人 門真市シルバー人材センター/門真市中町1-1/電話06(6905)5911