共学化3年目の明浄学院 関関同立目指す新コース開設へ、野球部創設や医療・キャリア教育も充実

新たな歴史を刻む伝統校

 100年以上にわたり女子校として歩んできた明浄学院高等学校(大阪市阿倍野区)が共学校となり、3年目を迎えた。学校法人藍野大学の設置校として教育改革を進める中、2027年度には関関同立など難関大学を目指す「特進アドバンスコース」を新設。男子生徒とともに新たな学校づくりを進める同校の取り組みを取材した。

関関同立を目指す新コース、普通科「特進アドバンスコース」

大学受験専門塾と連携

 2027年度から始まる普通科「特進アドバンスコース」は、関関同立をはじめ、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す新コース。「行ける大学」ではなく「行きたい大学」への進路実現を掲げ、自ら課題を見つけ、学び続ける「自立した学習者」を育てる。
 大学受験専門塾「高学館」との連携をはじめ、英検対策や模試、長期休暇中の講習など、実践的な学習環境も整える。探究学習やICT教育も取り入れ、学力だけでなく自ら学ぶ力を育む。

甲子園優勝を経験した監督が指導

 共学校としての新たな一歩を象徴するのが、今年度発足した硬式野球部だ。1期生となる選手たちが、ゼロからチームづくりに挑んでいる。

 初代監督を務める柴原慎平さんは、強豪校として知られる済美高校(愛媛県)の野球部1期生。04年の選抜大会で優勝し、同年夏の全国高校野球選手権大会では準優勝を経験した。その後進学した太成学院大でも野球部の1期生で、「なぜか1期生に縁がある人生です」と微笑む。

 女子校のイメージが根強い同校だが、共学化から3年目を迎え、男子生徒の活躍の場も広がっている。勉強に打ち込みたい生徒も、部活動に青春を懸けたい生徒も、それぞれの目標に向かって高校生活を送る。まさに「新しい明浄学院」の姿が形になりつつある。

8人の部員でスタートを切った硬式野球部

プロによる体験型の授業

 同校が医療職などのキャリア教育に力を入れている点は変わらない。医療系大学を中心に運営する学校法人藍野大学との高大接続を生かし、普通科「看護メディカルコース」では、看護師をはじめ理学療法士や作業療法士、臨床工学技士など幅広い医療職を見据えた学びを展開。

 衛生看護科では、府内で唯一、高校3年間で准看護師の資格を取ることができ、藍野大学短期大学部第一看護学科に進学すれば、最短5年で正看護師が目指せる。

衛生看護科

 また、普通科「総合キャリアコース」では、幼児教育、クッキング、ファッション・メイクアップ、ITビジネスなど5専攻を用意。各分野のプロと連携した体験型授業を通して、生徒一人ひとりが自分の興味や適性を見つけ、将来の進路を描いていく。

普通科「総合キャリアコース」のファッション・メイクアップ専攻

■学校法人藍野大学 明浄学院高等学校/大阪市阿倍野区文の里3-15-7/電話06(6623)0016

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