大谷中学校・高等学校(大阪市阿倍野区)では、授業だけでなく、さまざまな課外活動を通じて、生徒たちが自分の「好き」を見つけ、挑戦を重ねている。中でも、身近な疑問を実験や研究につなげる「科学部」と、音楽に合わせて華やかな演技を披露する「バトントワリング部」は、活動内容こそ異なるが、興味を持ったことを深く追究する姿勢に共通点がある。
「なぜ?」を自分の手で確かめる。大谷の科学部
科学部では、科学への興味を出発点に、実験や研究に取り組んでいる。基本的に学年ごとに活動し、生徒同士で相談しながら研究テーマを決定。化学をはじめ、学年ごとに異なる分野の研究を進めている。
研究の中で印象に残っているのは、実験が成功し、それまでの努力が結果につながった瞬間だという。成功を喜ぶだけでなく、「さらに良くするにはどうすればいいか」と皆で話し合い、次の実験につなげていく。一人で研究を進めるのではなく、メンバー同士で意見を出し合いながら試行錯誤を重ねている。
生徒の一人は科学に興味を深めたきっかけの一つは、物理の授業で扱った「モンキーハンティング」だった。授業の題材が実際の現象と結び付いていることを知り、物理をより面白く感じたという。そこで、授業でも披露できるような実験装置を自分たちで作ってみようと考えた。
科学部は、校内での活動にとどまらず、研究成果を発表する機会にも参加している。ことし年8月には「青少年のための科学の祭典大阪大会 サイエンス・フェスタ2026」で理科奨励賞を受賞した。

仲間と一つの演技を作る大谷のバトントワリング部
一方、同校のバトントワリング部では、32人の部員が日々の練習で技術を磨きながら、仲間と息を合わせて一つの演技を作り上げている。目指すのは「上下関係を大切にしながらも、意見を言い合えるチーム」。仲間と楽しく過ごすときと、練習に集中するときのメリハリを意識し、互いに意見を出し合いながら活動している。
大会にも出場しており、2025年には第53回バトントワリング全国大会で金賞を受賞した。部長はダンス経験があったものの、バトンは未経験。「全国大会に出場する強い学校への憧れと、挑戦したい気持ち」から入部したという。
32人をまとめる難しさを感じながらも、周囲に支えてもらいながら活動。部長を経験したことで責任感も身に付き、「とても良い経験になっている」と話す。

「好き」が次の挑戦につながる
科学部とバトントワリング部。活動は異なるが、興味を持ったことに主体的に取り組む点は共通している。科学部では、疑問を持ち、自分で考え、実験を繰り返す。バトントワリング部では、技術を磨きながら仲間と一つの演技を完成させる。それぞれの活動の中で、授業とは違った経験を積み重ねている。
同校では、保護者向けの入試説明会のほか、小学4~6年生を対象にクラブ体験や校内見学を実施している。
入試広報部長の東良先生は、入試説明会を通じて「学校が持つ雰囲気や、さまざまな生徒が頑張っていることを感じてもらえたら」また、「夢や目標がある人には、大谷での学びを通して、具体的な達成に近づいてほしい」と話す。一方で、まだ将来の進路が決まっていない生徒についても「大谷での6年間を過ごす中で、自分のやりたいことや目標を具体的に見つけていってほしい」と生徒一人一人が目標に向かって成長できる学校であることを伝えた。
実際に、科学の実験を体験し、バトンに触れることで、学校案内だけでは分からない「大谷での学校生活」が見えてくるかもしれない。

同校は10月24日午後2時半~4時、第2回入試説明会を開催する。対象は小学4~6年生と保護者。参加には事前申し込みが必要。
