花角知事が来阪 新潟の「酒と食」新たな魅力を発信

 新潟県の魅力を関西に発信する「新潟プレミアサロンin大阪」が14日、大阪市北区のヒルトンプラザイーストで開かれた。テーマは「新潟の酒と食 ―新たな魅力―」。花角英世知事も来阪し、新潟にゆかりのある関係者らに向け、酒や食を通じた交流や、県の新たな魅力をPRした。

「新潟プレミアサロンin大阪」で行われたセミナー。登壇者が新潟の酒文化やクラフトウイスキーの取り組みを紹介し、参加者が耳を傾けた

 同サロンは、新潟出身者だけでなく、仕事で新潟に赴任した人や、県内企業と取引のある人、観光などで新潟を訪れる人らとのつながりを深めることが狙い。東京では約7年前から開催しており、新潟の旬の情報を発信することで、県への来訪や新たなビジネスにつながる動きも生まれているという。大阪では昨年から始まり、今回は2回目となった。

 花角知事は、大阪には新潟にゆかりのある人が多いとした上で、「新潟は米と酒だけではない。まだまだ伝えきれていない魅力がある」と話し、関西での認知度向上に期待を寄せた。大阪での開催については、昨年の万博をきっかけの一つに挙げ、今回は昨年以上に多くの参加者が集まったことに手応えを示した。

新潟県の花角英世知事。大阪で開かれた「新潟プレミアサロンin大阪」で、新潟の魅力について語った

 セミナーでは、新潟大学日本酒学センター長の岸保行教授が登壇。日本酒を造る技術だけでなく、経済、流通、法律、健康、歴史、文化など幅広い分野から酒を研究する「日本酒学」の取り組みを紹介した。

 岸教授によると、新潟県には92の酒蔵があり、県と新潟県酒造組合、新潟大学は2017年から連携して研究や教育を進めている。国内の日本酒市場が縮小する中、酒米の栽培からこだわった酒や、料理との組み合わせを意識した商品、熟成酒や発泡性日本酒など、高品質・高付加価値の商品づくりが進んでいるという。

 一方、新潟亀田蒸留所を設立した大谷の堂田浩之取締役は、2019年の会社設立、2021年のウイスキー蒸留開始から取り組んできたクラフトウイスキーづくりを紹介。新潟の寒暖差を生かした樽熟成や、木桶を使った発酵など、手間を惜しまない製法を説明した。

 県産大麦を使ったウイスキーづくりにも取り組み、農研機構や新潟大学、生産者らと二条大麦「こはく」を開発。特定の企業だけで独占せず、他地域の蒸留所にも活用を広げることで、国産大麦を使ったジャパニーズウイスキーの裾野を広げたいとする。

 会場では、新潟の食材を使った料理も振る舞われた。にいがた和牛「新発田牛」のステーキやへぎそば、のっぺ、新潟県産の鮮魚を使った料理、新潟亀田チーズ製造所のチーズなどが並び、参加者は新潟の食文化を味わった。

新潟の郷土料理「のっぺ」や県産食材を使った料理が並んだ会場。新潟の食文化を紹介する料理を前に、参加者が味わいを楽しんだ

 新発田市からは、県独自品種のイチゴ「越後姫」も紹介された。甘みと香りの良さが特徴で、県外にはあまり流通していない。会場では、LEDを使った室内栽培による越後姫も披露され、夏や秋にも楽しめるイチゴづくりへの挑戦が紹介された。

新潟県産イチゴ「越後姫」を味わう参加者。会場では、甘みと芳醇な香りが特徴の越後姫が振る舞われた

 講演後には立食形式の交流会が開かれ、新潟の日本酒やウイスキー、ワイン、ビールなどが提供された。新潟県は今後も、こうした交流を通じて関西とのつながりを深め、新潟への来訪やビジネスなど新たな関係の創出につなげたいとしている。

新潟の酒をPRする「ニイガタ姉さん」。新潟の酒や食の魅力を大阪で発信した
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