お寺の本堂を親子に開放。日々の子育てに休息を

 お寺と聞くと「葬儀や法事などを行う場所」というイメージがあるが、近年は布教活動だけでなく地域密着の教育や福祉などの取り組みを積極的に行っているところも多いという。大阪市北区野崎町にある「蟠龍寺」(ばんりゅうじ)は、未就園児とその保護者を対象に「親子教室」としてお寺を開放している。太田竜祐(りょうゆう)住職に話を聞いた。

 太田住職は「日々の子育ての中で、悩んだり迷ったり、時には不安に思うことも多いものです。蟠龍寺サラナ親子教室では、広い本堂でたくさんの親子が出会い、仏様に見守られながら、お子さまだけでなく親御さまにも安らぎ、くつろげる教室を目指しています」と優しい眼差しで話している。

 毎月異なるテーマ活動では、季節に合わせた製作・歌や絵本の読み聞かせ、さらに珍しい取り組みとして、木魚をたたく「ポクポクタイム」なども開催。お線香の香りに包まれながら、親子で心安らぐ時間を過ごすことができる。「まずはお気軽に、お子さまと一緒に遊びに来てくださいね」とにっこり。

※「サラナ」とは、古代インド仏教の言葉で、「やすらぎ」という意味。

■蟠龍寺サラナ親子教室/大阪市北区野崎町4-1/電話06(6312)1578