古民家に就労支援事業所オープン。障害者雇用の可能性を開き、地域に恩返ししたい

作業場

 飲食店や福祉事業を行う「メイセイアドバンスグループ」は7月1日、京阪土居駅近くに就労継続支援A型事業所「ライフワーク もりいの家を開設した。2階建ての古民家を改装したイグサの香り漂う畳部屋で、箱作りなどの軽作業を行う。作業場は仕事内容に合わせて3部屋あり、体調がすぐれない時に休める休憩室や灯篭(とうろう)のある中庭など和の空間で、利用者それぞれが居心地のいい場所を見つけられる作りになっている。

 就労継続支援A型事業所とは、一般就労が難しい障害や難病のある人に働く機会を提供する福祉サービス。実際の業務を通じて技能や体調管理、能力を身につけ、最終的に一般就労を目指す。雇用契約を結ぶので、最低賃金が保証されている。

 守口市で30年近く飲食事業を行ってきた同グループは、コロナ禍で売上が落ち込む中、同じく経済停滞で就労機会が減少した人らに、働く機会を提供し、共に地域に貢献しようと福祉事業を立ち上げた。今後は、布製品の検品のほか、運営する飲食店での仕込みや清掃作業など、施設外就労も予定している。

 田中伸司代表は「守口にA型事業所が新たにできたことを知ってもらい、障害者雇用の可能性を開くことで、地域に恩返ししたい」と熱意を込める。

ほっこり癒やされる灯篭(とうろう)のある中庭
外観

■ライフワーク もりいの家/守口市金下町2-12-10/06(6115)9030