愛犬・愛猫と一緒に暮らせる高齢者住宅 ケアマネジャーと動物看護師が常駐

 矢野経済研究所の調査によると国内のペットビジネス市場規模は2017年度の1兆5193億円から21年度は1兆7187億円に拡大。24年度には1兆8370億円とさらなる成長が見込まれている。飼育頭数は伸び悩んでいるが参入各社による高付加価値商品の提案が進んだことで売上高が増加している。そんな中、ペットに配慮した設計で、ペットと共に暮らすことができる住宅型有料老人ホームがあると聞き、取材に出かけた

人もペットも安心

 訪れたのはJR大阪環状線「玉造」駅からほど近い場所にある、「ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI」。ペット用品通販「PEPPY」や大阪ペピイ動物看護専門学校などを展開する新日本カレンダー(株)が運営するホームだ。

 入居条件は60歳以上で、ペットの有無に関わらず、ホームの運営方針に賛同する全ての人を対象としている。夫婦など2人での入居も可能。ペットの種類に特に制限はないが、現在入居しているペットは犬もしくは猫だという。犬は2頭、猫は3頭まで飼育することができる。

 ここでは全ての生活がペットと共にある。自身の健康面や介護に関することは常駐のケアマネジャーが相談に応じてくれる。外部の医療・介護サービスと連携し、入居者が自立した生活を送れるよう、サポート体制が整っている。ペットに対しても至れり尽くせり。月額3万3000円の「ペットオールサービス」に加入することで、ペットフードやシーツなどの消耗品の提供のほか、契約獣医師による定期健康診断や往診対応、ワクチン予防接種、動物看護師による健康管理サービスなどが受けられる。屋上には毎日思う存分に遊べる開放的な「ドッグラン」を設けている。

ペットと共に住むための設備

 部屋のタイプは1ルームが25戸、1LDKが19戸の計44戸。全室、ペットが寝床にする「ペットスペース」や部屋によっては天井に近い場所の猫用廊下「キャットウオーク」などを設け、ペットも快適に過ごすことができる工夫が施されている。

 入居者の毎日の食事は、居室内のキッチンで自炊するほか、栄養士が監修し厨房で調理した料理を2階の「みんなのリビング」で食べることもできる(ランチ・ディナーのみ)。塩分制限やとろみ食など個別対応も可能。「普段の生活は基本的に自由です。便利な場所ですから皆さんアクティブにお出かけを楽しんでおられ、悠々自適な暮らしをされていますよ」と笑うのは同ホームの平尾泰久施設長。

 他にはない特徴的なホームであるが故に大阪府内だけでなく、全国各地から問い合わせが相次いでいるという。ペット同伴での体験入居のほか、無料でランチ付き見学会も実施している。

 平尾さんは「ワンちゃんネコちゃんが職員と触れ合い、幸せに過ごすことが入居者さんの喜びにつながっている。ペットとずっと健康に、安心して暮らせるホームを一度見てもらえれ ば」とアピールしている。

キャットウオークなどペットとの生活を前提に設計された部屋
敷地内のガーデンで散歩する入居者と犬
屋上にある開放的なドッグラン

■ペット共生型有料老人ホーム(住宅型有料老人ホーム)/ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI/大阪市東成区中道3−8−21/電話0120(011)179