明浄学院高が「家隆忌」 歌人・藤原家隆をしのび

祭文を詠みあげる長野紗奈さん=天王寺区夕陽丘
祭文を詠みあげる長野紗奈さん=天王寺区夕陽丘

 明浄学院高(阿倍野区、渡辺雅彦校長)は鎌倉時代の歌人・藤原家隆の功績と遺徳をしのび、生徒と教職員が詠んだ和歌をささげる「家隆忌(かりゅうき)」を天王寺区夕陽丘の「家隆塚」で行った。日常の風景や情景を高校生のみずみずしい感性でつづった和歌を生徒代表が朗詠した。行事は1957年に始まり、今年で67回目。同校では和歌や俳句の創作を授業に取り入れており、秋には「芭蕉忌」を行っている。

 15日に行われた式には生徒約30人が参加。献茶や献香、家隆を顕彰する祭文、家隆が詠んだ和歌3首を詠む朗詠などが厳かに行われ、同校の生徒と教職員が詠んだ和歌50首を生徒の代表が詠み上げた。

 生徒を代表して選歌を詠み上げた、生徒会所属の森元舞桜華(まおか)さん(2年)は、「明浄生ならではの伝統ある行事に参加できてうれしいです」と、同じく森凪沙(なぎさ)さん(2年)は、家隆塚を前に「お墓を囲うように大樹がいきいきと繁っている様子が壮大で美しくて、ここでも一首詠めそうです」と話した。

 本会を取りまとめている国語科の堀美名(みな)先生は、参加する生徒を見ながら、「3年間を通じて歌に親しむことで、自分と対話する力や、季節の移り変わりを機微に感じる心が育まれているのを感じます。これからもこの伝統を紡いでいきたいですね」と目を細めた。