あなたの〝かかりつけ薬局〟を目指して。患者のライフステージに寄り添う

「なんでも話していただける身近な薬剤師を目指しています」と話す加賀さん

薬局リリタス(福島区吉野)代表 薬剤師 加賀 香子(きょうこ)さん

 「飲み合わせや、飲み方、副作用はもちろん、体調面で気になることもご気軽に相談してください」。白衣に身を包み、笑顔を浮かべ話す加賀香子さん。

 実際、「薬が多くてうまく管理できない」「退院した時にもらった薬がよくわからない」「小さい子どもにどうにかうまく薬を飲ませたい」「妊娠したので薬について相談したい』」などと悩む人は多い。

 加賀さんは「少しでも患者様に役立つことができたら薬剤師冥利(みょうり)」と、常に患者のライフステージに寄り添っている。そのことが、何よりも薬剤師を目指したきっかけだった。

 加賀さんの原点は中学生のとき。耳鼻咽喉科でもらった薬を服用し、「なんで、効くんだろう」と製薬に興味をもった。元々、数学と化学が得意だった加賀さんは「人の健康に役立つ薬剤師になりたい」と猛勉強。神戸の大学で薬学を学び難関の国家試験にも合格、念願の薬剤師になった。以来、府内の病院や薬局で経験を積み重ね2022年5月、福島区吉野で薬局リリタスを開業した。

 店名の「リリタス」はreliability(信頼性・確実性)を提供することでrelief(安心)を得てもらおうと、命名した。

 「開業した吉野地区は子どもから高齢者まで幅広い年齢層が住み、昔ながらの温かい雰囲気が好き」と地域密着の調剤薬局を目指す。薬局のつくりも患者目線で改装、白を基調にした清潔感あふれる店内で、出入り口はフラットでベビーカーや車いすの患者もスムーズに入店できる。待合スペースもゆったりしている。

 薬局リリタスでは、処方箋(せん)による調剤に加え、一般用医薬品の販売も行っている。リフィル処方箋の薬のもらいそびれを防ぐために患者に連絡したりと、LINEでも予約できるので、「待ち時間がなくスムーズに薬を受け取ることができる」と患者からは好評だ。また、「育児や介護で受診しづらい」「病院が開いている時間になかなか受診できない」などさまざまな理由から通院しずらい患者に対してはオンライン診療を案内しLINEで薬の説明を行い、宅急便で薬を自宅に届けるサービスも行っている。「近くても遠くても患者さまの〝かかりつけ薬局〟として頑張りたい」と話している。

■薬局リリタス/大阪市福島区吉野3-13-19/電話06(7897)0817