11月に入ったところで、久しぶりに万博会場を訪れた。
解体作業がどのくらい進んでいるのかチェックしてきたので2回に分けてレポートする。
まずは、入り口から全体の雰囲気を伝える部分から。
東ゲートはこの通り。屋根部分と「東ゲート」という名前部分だけが残されて、入り口に並んでいた設備は全て撤去されていた。


設備がなくなっていても勝手に中には入れない。
筆者が写真を撮影している場所は、すでに関係者しか入れない場所で、その手前には中が見えないように人の背丈より少し高い仮置きの壁が建てられているのだ。
会場内に入って最初に目についたのは、ミャクミャクの像。皆さんが写真撮影していたあの像は、寂しくポツンと正座していてとてもシュール。

あちこちにあったベンチは全て撤去され、自販機や給水機などもすでになく、樹木も伐採されて燃えるゴミとして処理されていたりで、すっかり様変わりしている。


大屋根リングの下もこの通り。がらんとしている。





そして、エスカレーターも階段も登れないようになっているので、今は誰も大屋根リングの上には登れない。


一部解体作業をしているのかな、という動きも見受けられた。
タイプBのパビリオンは各国の名前や飾り付けなどの外観部分はほぼ撤去されていて、館内も多くは作業が終わっていたり、終盤にかかっている状態だった。




コモンズ館は、スタッフなどの思いが込められた熱いメッセージが全て消されていて残念。

館内は、各館によって進み具合が違って、すでにおおかた撤去されている館もあれば、まだこれからという館もあった。





コモンズ館とは逆にテックワールドや電力館は、まだ解体は始まっておらず、壁に書き込まれたメッセージがそのまま残されていて目を引いた。


万博会場に押し寄せた大勢の人たちの熱気と思いが伝わってきた。
ウォータープラザは完全に水が無くなり、噴水装置は撤去され、現在はウォーターショーに使っていた四角い枠を撤去している最中のようだ。

最後に会場を後にする際にみた夢洲駅の階段部分。両サイドにあった広告がなくなり殺風景な感じになっている。


全体としては、東ゲートに近いパビリオンから解体工事が進んでいる印象があったが、実際は個別のパビリオンの事情に合わせて作業が進められているようだ。
また、タイプBは比較的あっさり全てが撤去されていて寂しく感じた。
撤去作業をしていた業者の中には、日本人だけでなく海外の業者もおり、こちらも万博ならではのインターナショナルな構成になっている。
次のレポートでは各パビリオンの様子をお伝える。
(文・写真=岡野健将)
