
カナダパビリオンは、万博の閉幕を目前に控えた10月12〜13日の2日間にわたり、特別プログラム「O‘Canada Okini 〜大阪・関西万博へ感謝を〜」を開催した。
O’Canadaという英語のフレーズとOkiniという大阪弁を組み合わせる辺りはカナダパビリオンらしい。
カナダでは10月13日がサンクスギビングの感謝祭に当たるため、これまで万博をともに盛り上げてきてくれた来場者や関係者に感謝の思いを込めて開催した。

メディア向けのプレスコンフェレンスでは、カナダ政府代表 ローリー・ピーターズ氏が会見を開き、今回の万博での成果を振り返った。

100万人以上が来館したことや、ARを使った没入感のある体験展示は高く評価されており、多くの来場者は驚きとともに、館内での体験を楽しんでいったことなどが報告された。
いくつかのプログラムは万博後も何らかの形で継続されることやパビリオンの一部は、材料として再利用されることも紹介された。
いつもカナダ色の赤い衣装をまとっているピーターズ氏はこの日も真っ赤な上下に身を包み、時たま発する日本語にジョークを挟んだりして、ユーモアがあり、和気あいあいとした雰囲気だった。

会見後には、シェフフィルとスタッフが準備したカナダ産ポークを使ったミニサンド(バーガー)が提供され、メープルシロップに漬け込でまろやかになったポークを試食した。

メープルシロップの柔らかい甘さが肉に染み込んでいて、コールスローとのバランスは最高。
その後、外のステージエリアに移動して、一般客も参加したクロージングセレモニーがあり、ローリー氏の挨拶の後、こちらでもシェフフィルとスタッフが準備したポークサンドを提供し、午前に配布した400個に加え、このタイミングでもまた別に400個を配布した。




用意した400個はあっという間になくなってしまった。
試食の後には、人気マスコット「パルカちゃん」と一緒に踊る楽しいパフォーマン「パルカダンス」や、カナダに関する軽快なカナダクイズで、来場者が楽しく学べる企画などが随時開催された。試食が配られたエリアの壁にはメープルリーフを形どったものが描かれ、その中には自由にコメントを書き込めるようになっていた。

感謝の言葉とともに、「来年、カナダに行く」というコメントも散見され、万博の影響はすでに出ているようだ。
夜のステージではカナダの名曲を使ったカラオケイベントを開催し、最後まで来場者を盛り上げていた。