大阪メトロ 万博終盤の混雑増に備え 「タッチ決済」で30%還元
大阪・関西万博の閉幕まで1カ月を切った。連日、20万人を超える来場者で、大阪市内の交通網の混雑を緩和するため、大阪市万博推進局は10月13日まで、大阪メトロ全線で「万博TDMタッチ決済キャンペーン」を実施している。2025大阪・関西万博交通円滑化推進会議が取り組む万博TDMに賛同したクレジットカード会社などの協力で実現した。オフピーク時間帯の午前11時から午後3時59分にかけての乗降で、改札でクレジットカードなどのタッチ決済を利用すると、運賃の30㌫が即時キャッシュバックされる。事前登録は不要。
御堂筋線や中央線を含むが、北大阪急行、近鉄、阪急などの相互直通区間は対象外となる。利用できるのはビザやマスターカード、ジェーシービー(JCB)など主要ブランドのタッチ決済対応カードや、スマートフォンに登録したカードだ。
中央線や御堂筋線は会場への主要ルートであり、会場予約制で移動時間をずらしにくい来場者と市内観光や買い物客が重ならないよう、オフピーク利用を促す狙いがある。三井住友カードのTransit本部長兼Transit事業企画部長の石塚雅敏さんは「関西エリアでオフピーク時間帯の利用者は通常時より増加しており、キャンペーン効果が出ている」と話している。また、万博推進局の担当者は「終盤に向け午前中や土日祝の予約枠はおおむね満席。来場者の約7割が鉄道を利用していることから閉幕まで周知を一層進めたい」と述べた。