大阪舞台の映画「恋愛L+」 十三・シアターセブンで10月4日から上映

「LGBTQ +が特別というわけではなく、誰もが人に言いにくい恋愛嗜好を抱えていることを描いた」と話す中野利仁監督

 大阪市内を舞台にした映画「恋愛L+(れんあい・えるぷらす)」が、10月4~10日に淀川区十三本町のミニシアター「シアターセブン」(大阪市淀川区十三本町1−7−27 サンポードシティ5F)で上映される。

 上映時間は4日が午後5時と同6時40分、5日が同5時、6日から10日までは同7時から。料金1900円。9月16日から劇場サイトや窓口で予約を受け付けている。

 手掛けたのは大阪市旭区を拠点に活動する中野利仁監督。〝LGBTQ+〟をキーワードに、多様な恋愛や人間模様をシリアスとユーモアを織り交ぜながら群像劇として描いた。

 出演は入江美瑠、垣雅之、小林怜衣、春歌まりん ほか。主題歌はMiranda Otsuji作詞作曲の「Deneb」。制作はnakano world FILMs。

赤裸々な体験談から見えた〝身近なマイノリティ〟

 制作にあたり多くの人の赤裸々な恋愛体験を聞いた中野監督。LGBTQに当たる恋愛観を持つ人が実は身近に多いこと、またそうでない人でも〝人に言いにくい恋愛観〟を抱えていることに気づいたという。

 「恋愛の形や嗜好に〝普通〟はなく、全てがマイノリティ(少数派)で、誰もが秘密を抱えている。マイノリティであることは特別なことではなく、むしろ日常にありふれたものだ」と語り、「人類みな変態。そう思えば違いを受け入れるきっかけになるはず。マイノリティな恋愛も含め、人間の多様な在り方があることをもっと身近に感じてほしい」と付け加えた。

〝2度目が面白い〟再鑑賞型映画

 本作の大きな特徴は〝再鑑賞型〟であること。伏線が随所に多数散りばめられ、1度目はストーリーを追い、2度目以降は〝間違い探し〟のように映像の仕掛けを探す楽しみ方ができる。上映時には伏線のヒント集が配られ、再来場者には〝答え合わせ〟の冊子も手渡される仕掛けだ。東京での先行上映では「伏線探しが得意だが見つけられなかった部分があり、もう一度見たい」とリピーターが生まれた。2回目以降は1000円で気軽に何度でも楽しめる。

 上映期間中は、中野監督が毎日舞台挨拶に立つ予定。作品の舞台裏や制作秘話を直接聞ける貴重な機会にもなる。詳細は公式X(@renailplus)。

タイトルとURLをコピーしました