ニューバランス、坂本龍一展に協賛 クラフトマンシップが響き合う特別内覧会

 グローバルスポーツブランドの「ニューバランス」は9月7日、グラングリーン大阪うめきた公園ノースパークで「sakamotocommonOSAKA1970/2025/大阪/坂本龍一」への協賛に伴い、特別内覧会を行なった。

会場のVS.(グラングリーン大阪 うめきた公園ノースパーク)

 同社と音楽家・坂本龍一氏の関係は2003年より始まる。同社は1906年創業以来、ものづくりの理念として 〝Craftsmanship(クラフトマンシップ)〟を掲げてきた。その姿勢は、音への徹底した探究を生涯続けた坂本氏の創作活動と深く響き合う。

 坂本氏は、生涯を通じて音への徹底した探究を続けた。シンセサイザーからオーケストラ、さらには自然の環境音に至るまで、作品を丹念に築き上げる姿勢にはクラフトの精神が息づいている。一方、同社もまた靴づくりにおいてクラフトマンシップを重んじてきた。見えない部分まで手を抜かず、使う人に寄り添う製品を届ける姿勢は、坂本氏の音楽づくりに通じるものといえる。

坂本龍一氏が愛用したシューズがケースに並ぶ

 同社マーケティング部シニアマネージャーの加瀬友之氏は、「ニューバランスのクラフトマンシップとは、人々にポジティブな変化をもたらすために生まれてきた理念で、ここに協賛することは、単なる文化支援ではなく、自らのものづくりの哲学と坂本龍一の創作姿勢が共鳴していることを示す取り組みです。弊社は13~34歳をメインターゲットとして捉え、若者たちがもっとポジティブに生きていけるようにこれからも活動していく。クラフトマンシップという共通の精神を通じて、坂本龍一との出会いはその未来像を照らしている」と話していた。

会場展示風景

 特別内覧会のトークショーでは、ニューバランスジャパンの社長久保田伸一氏をはじめ、カメラマンの田島一成氏やデザイン&アートユニットのGOO CHOKI PAR(グー・チョキ・パー)などが登壇し、坂本氏とのさまざまな創作活動や思い出などのトークセッションを行った。

トークショー登壇者ら
(右)ニューバランスジャパン社長の久保田伸一さん

 同展は9月27日まで開催されている。開館時間は午前10時から午後8時まで(最終入場は午後7時半)。※会期中のイベントは予定に応じて変わることがある。

 主催はキャブ、VS.共同事業体。詳細は公式サイト(https://vsvs.jp/exhibitions/sakamotocommon-osaka/)へ。

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