不登校支援の新たな拠点に なんば「フリースクールこころ」がリニューアル

 大阪メトロなんば駅前のナンバプラザビルに校舎を構える「フリースクールこころ」がこのほど、スクール長の交代に伴いリニューアルオープンした。
 新たに着任したのは、不登校訪問支援カウンセラーの資格を持ち、20年以上にわたり延べ60人以上の不登校の子どもたちを支えてきた荒木義教氏。大阪市内では、天王寺区にある「Dayすく天王寺教室」も運営している。

スクール長の荒木義教氏

 荒木スクール長は、大学卒業後、産業機械メーカーで東京と大阪を拠点に営業職を経験。その後、バブル崩壊を契機に、当時流行していたサイドビジネスとしてフランチャイズ塾の経営をスタートしたが、約2年後に退職。「子どもたちと関わる時間を大切にしたい」という思いから教育分野に専念する道を選んだ。その後、近所の母親から「子どもが不登校で困っている」と相談を受けたことをきっかけに家庭教師を始め、以降は不登校の子どもたちとの関わりを深めていった。「支援を必要とする子どもたちに寄り添いたい」という思いは年々強くなっているという。

 同所の対象は小学生から高校生まで。1日の定員は20人。学習支援に加え、通信制高校「RITA学園」のサポート校としても機能しており、同学園への進学を希望する場合は、高校卒業資格の取得が確実になる。保護者にとっては、進学への不安を軽減できる大きな安心材料となりそうだ。

 また、特別プログラムとして、企業から出された課題に取り組む「お仕事探究」も展開。実社会の課題解決に挑戦するなかで、自らのアイデアを企業の担当者に提案したり、フィードバックを受けたりする機会を通じて、子どもたちは達成感や学びを実感し「社会とつながることで、将来働くことが楽しみになった」という声も多いという。

 教室の見学や無料体験、個別相談は随時受け付けている。新たな体制のもとで、同所は、子どもたちと保護者にとって心強い存在となりそうだ。

■フリースクールこころ/大阪市浪速区元町1‐5‐7なんばプラザビル602/電話0120(850)004