新年度がスタートし、気づけばGW直前! ところでみなさんは、GWの祝日の一つ「子どもの日」はどう過ごしていますか? 子どもの日に祝われる「端午の節句」について、詳しい人に聞いてみました!

ただ飾るだけじゃない
端午の節句に込められた2つの願い
端午の節句といえば「こいのぼり」と「五月人形(かぶと)」を思い浮かべる人が多い。比較的手に入りやすいことから「こいのぼりだけ飾っている」という家庭も多いのでは。ただ、込められた意味はそれぞれ全く違っている。
こいのぼりは、「滝を登った鯉が竜になった」という中国の故事にちなんでおり、「出世」を願う意味合いが強い。一方、「五月人形」は「子どもの健やかな成長」と「厄除け」の意味がある。
価格だけで選んでない?
失敗しない五月人形の選び方
五月人形、特にかぶとは製造
方法や作り手によって品質に大きな差が出る。何年も飾るものなので、なるべく持ちがよく、価値が維持されるものを購入した方がいい。ただし、「高ければ高いほど良い」というわけでなく、素人だと差が分かりにくいからと〝ぼったくり〟も多いので注意が必要。特に写真だけでは判断しにくい〝後頭の作り〟は要チェックポイントだ。しっかりと確認してから購入することをおすすめしたい。
成長と出世を願って。
端午の節句に食べるものの意味
行事食として代表なのは「柏餅」と「ちまき」。柏餅を食べるのは、子孫繁栄の意味が込められている。また、ちまきを巻く茅や笹には邪気払いの意味もある。「早く大きくなってほしい」という願いを込めてたけのこを食べたり、出世を願って出世魚であるブリや「勝つ」とかけてカツオを食べることも。
■記事協力/増村人形店(大阪市中央区松屋町8-5)
五月人形 月 -tsuki- シリーズ

卓上に置いたり壁掛けができるタイプ。月の箱の中にかぶとを収める。季節が終わったあとは、兜だけ収納して、月の部分には別の置物を置いて楽しむこともできる。かぶとや付属品はカスタマイズ可能。(提供:増村人形店)
卓上鯉のぼり五匹

片付けも簡単なサイズにデフォルメされ、ちりめんで作られた鯉のぼり。淡い色のものはインテリアになじみやすい。(提供:増村人形店)
空におよぐ室内鯉のぼり

窓に吸着させることで外の空を背景に飾ることができ、まるで大空を泳いでいるかのように鯉のぼりを楽しめる。高層マンションや風通しのない室内にぴったり。(提供:増村人形店)
えらべるたのしさ プーカ

16カラー×3サイズから選べる、選んで楽しい屋内型鯉のぼり。ヒレの部分には名前入れができる。壁に貼ったり天井からロープでつるしたり、好きな飾り方で楽しめる。綿を入れて縫製することでクッションにも変身。(提供:徳永こいのぼり)