ニチニチ放送局

小中学生が起業家の思考(アントレプレナー)を体験、ワークショップ開催

 小中学生向けのアントレプレナー体験ワークショップ「成功した起業家の頭の中を体感」が、3月9日に大阪市旭区の「studio ESSE」で開催された。同イベントは、早稲田ビジネススクールで学んだ内山奈美さんが企画し、早稲田大学准教授・樋原伸彦氏の協力で実現した。

参加した子どもらと樋原准教授(右から2番目)

 ワークショップには小学2年生から中学3年生までの16人が参加。講義やグループワークを通じて「アントレプレナー(起業家)」の考え方を学んだ。アントレプレナーとは、自分のアイデアや情熱を生かして新しいビジネスを生み出す人のこと。

グループごとにテーマを決めて活発な議論が交わされた

 また、ビジネス思考法「エフェクチュエーション」についても学習。「今あるものを活用し、できることから始める」という考え方で、完璧な計画を立てるのではなく、手持ちのスキルや人脈を生かして行動するのが特徴だ。例えば「お金はないが絵が得意ならSNSでイラストを販売する」といった具体的な手法が紹介された。

イベント終了後の記念撮影。前列左から2番目が内山さん

 当初は緊張していた子どもらも、ワークが進むにつれ積極的に発言。大人向けと同様のカリキュラムながら、柔軟な発想で活発な議論が交わされた。会場には保護者も見学に訪れ、西田薫衆議院議員、宮脇のぞみ区議会議員、くすのき好美府議会議員も応援に駆けつけた。

 内山さんは「学校では学べない知識や経験を提供し、子どもたちの選択肢を広げたい」と語る。今後もこうした機会を増やし、子どもたちの可能性を育む場を提供していく考えだ。