世界遺産・二条城で体験型アート 秋の実り、五感で味わう

 〝おもてなしの城〟とも呼ばれた元離宮二条城(京都市中京区)で、ネイキッド(東京都)のデジタルアートの世界が楽しめる「本丸御殿公開記念 NAKED meets 二条城2024 秋の豊穣祭」が開かれている。12月8日まで。

唐門のプロジェクションマッピング
唐門のプロジェクションマッピング

 秋の豊穣祭をテーマに来場者をもてなす趣旨で、日本の秋の恵みをテクノロジー、香り、食、音などを組み合わせて表現。二条城にまつわるさまざまな食を楽しみながら、夜の二条城を巡る体験型アート展だ。

 唐門や内堀での五穀豊穣を表現したプロジェクションマッピングに加え、1995年の阪神・淡路大震災の修繕を終えて18年ぶりに公開中の本丸御殿では、障壁画に初となるプロジェクションマッピングで描く秋の草花と香りで演出し、本丸庭園にはライトアップを実施。暗闇の中、灯籠の灯が並ぶお堀沿いを歩けるのも貴重な体験だ。

月の周りには稲穂が配置され、秋の豊穣を祝う雰囲気が
月の周りには稲穂が配置され、秋の豊穣を祝う雰囲気が

 屋台形式で提供する食事にも視覚に訴えたり音声に反応した演出が凝らされていたり。また、購入した食べ物などのゴミをゴミ箱に捨てると、目の前のおみくじが回り始める仕掛けも。

 会期中無休で、時間は午後6時~同10時(最終入場同9時)。入場料は中学生以上2000円(金土日祝は2400円)、小学生1200円(同1600円)。

「いただきます」「ごちそうさま」に反応し、映像が映し出される仕掛けも
「いただきます」「ごちそうさま」に反応し、映像が映し出される仕掛けも

二条城
京都市中京区二条通堀川西入二条城町541