院内に撮影スタジオを再現 入院中の子どもらに家族写真の撮影会

 スタジオアリス(北区)と、国内外の先天性の心臓病に苦しむ子どもたちとその家族を支援する支援団体「あけみちゃん基金」は10月9日、入院中の子どもとその家族10組の家族写真撮影会を行うプロジェクトを国立循環器病研究センター(吹田市)で実施した。

 病院内に撮影スタジオを再現し、ドレスやタキシード、着物などの衣装選びから始まり、衣装のスタイリングやヘアセットまでを済ませて、〝とっておき〟の家族写真を撮影。その後、撮影した写真は家族らに無償でプレゼント。スタジオアリスによる小児病棟での出張撮影会は初の試み。

 今後も全国の心移植関連施設を中心に「あけみちゃん基金」と連携して、家族写真撮影会を展開していく予定だ。

 同病院の小児病棟には心疾患の患者をはじめ、さまざまな疾患で長期入院や生まれてから一度も家に帰ったことがない子どもたちが入院している。

 体験した家族からは、「入院生活の中で、病院内でこのような経験ができてよかった」「子どもも笑顔で家族にとってもいいプレゼントになった」などの声があがった。同センター担当者は、「普段、制限の多い中入院している子どもたちや家族にとっても、よい経験になったのではないかと思います」と話している。

■スタジオアリス(www.studio-alice.co.jp)/あけみちゃん基金(https://akemi-f.com