大阪でコーヒー販売やホテル、工務店、行政書士事務所を営むグループ「おおきに商店」（大阪市中央区）は「大阪をもっと元気にもっとおおきに！」をコンセプトに、数々のアーティストとコラボして大阪の街を彩る活動「おおきにアートプロジェクト」に取り組んでいる。
このたび、第10弾となる「おおきにBIGLOVEビル」が完成した。歴史を重ねた古いものにアートの力で新たな命を吹き込み、大阪の街を元気に再生させたいとの思いが込められている。
もともとはレトロな雰囲気漂うマスザキヤ瓦町ビル（大阪市中央区瓦町4丁目5-4）だったが、大阪府出身のイラストレーター・大原そう氏によって、壁も窓ガラスもキャンバスになったような大胆なデザインに生まれ変わった。まん丸な目をした黒いクマのキャラクター「BLACKBEAR」がトレードマークだ。大原氏は、「日本のミューラルアート（壁画）はアート系・ストリート系が多く、かわいい系が少ないように感じており、思わず写真を撮りたくなるようなハッピーなビルを作りたいと思いました」と意図を解説した。
テナントには居酒屋や飲食店が集まっており、大迫力のアートと食事を一緒に楽しむことができる。
また、同ビルはおおきにアートプロジェクト第6弾の「おおきにKOKODESU瓦町４丁目ビル」の真横に位置しており、アートビルが立ち並ぶ賑やかな街並みになった。 10月26日午後1時半～同5時(予定)には、「おおきにBIGLOVEビル」誕生を記念して、北側入口のBLACKBEAR周りを中心にライブペインティングイベントを実施する。大原そう氏の直筆で仕上げのペイントを行う内容で、アートが完成していく過程を見ることができる。入場無料。