失語症と共に、当事者に聞く学び

 「失語症と共に生きる世界」をテーマにした講座が9月21日の午前10時~同11時半に開催される。

 本講座は、地域のみんなで共に学び合い、教え合うことを目指した「地域学び舎事業」で、2カ月に1回行われている。城東区関目にあるNPO法人チャレンジステージ事務局が運営している。

 同法人は、「誰もが自分なりのステージに立ち、思い思いそれぞれのチャレンジができる、チャレンジステージを〝創り出す〟」というビジョンを掲げて講座を運営しており、参加者からも「実践が学べる」と好評だ。

 初回は5月25日に開催、LGBTQに関する考察をテーマに兵庫県たつの市で「みつば体操教室」を運営し、大学時代にカミングアウトした経験を持つ「なだみつき」さんが講師を勤めた。「友人が勇気を持ってカミングアウトしてきた時にどう対応すればいいか?」などセンシティブな内容を当事者の話を聞きながら実践的に学べる場となり、参加者からは「LGBTQにとどまらず、自分を見つめ直す機会になりました」という声が上がった。

第一回目はLGBTQの当事者、なだみつきさんと語り合った

 2回目の「お結びワークショップ」は、「たかがおむすび、されどおむすび」というコンセプトで始まり、ワークが進む中で自然とおむすびのトークに花が開いた。俵型や三角型など形の違いに始まって、母が、お婆ちゃんが、とエピソードが広がった。「あの時あの人と涙を流して食べたおむすびが人生最高のおむすびだった」という参加者の声も。男性も多数参加して、作り手の思いに感嘆した。

 3回目となる今回は、突然の事故によって高次脳機能障害が残った失語症ピアサポーター梶彰子さんに話を聞く講座となっている。参加無料。

■NPO法人チャレンジステージ事務局(第3回目、チャレステ地域学び舎事業)/城東区関目5-3-9 Omitas内/電話06(4400)1881