藍染めに美しい模様、浮かび上がる 万博記念公園で筒描きの特別展 9月7日から

 万博公園内にある大阪日本民芸館(吹田市千里万博公園)で9月7日から、秋季特別展「筒猫(つつがき)—染色の美—」が開かれる。

 「筒猫」は筒に入れた糊を布の上に絞り出して模様を描く染色技法。糊をつけた部分には藍が染まらず、白く抜けた模様が美しい染め技で、江戸時代後期から明治時代に全国に広がった。筒袋などに入れた糊を、細い口から絞り出し、下絵に沿って手書きするため、松竹梅や鶴亀など縁起の良い〝吉祥模様(きっしょうもんよう)〟などさまざまな模様が楽しめるのが特徴。

 特別展では、染織家の村穂久美雄さんのコレクションを中心に、各地で使われた「筒猫」の染色作品約60点を紹介。

 入館料は一般710円、高校・大学生450円、小中学生100円。入館者は日本庭園と自然文化園にも入園できる。開催期間は12月17日まで。

吉祥文尽し夜具地

■大阪日本民芸館/吹田市千里万博公園10−5/電話06(6877)1971