全盲の国学者「塙保己一」の映画、9.17に大阪市中央公会堂で上映

映画化された全盲の国学者「塙保己一」
映画化された全盲の国学者「塙保己一」

世のため後のため、今の私に何ができるのか?

 江戸時代に活躍した全盲の国学者の映画「共鳴する魂 塙保己一(はなわほきいち)伝」の大阪上映会が9月17日、大阪市中央公会堂大集会室で開かれる。

 ヘレン・ケラーも心の師と仰いだという保己一。幼くして失明したにもかかわらず、学問の世界に果敢に挑戦。神宮、公家、大名などが保有する数万冊の古典、古文書を全国から集めて、後世に伝えていこうと約670冊にもなる大文献集「群書類従」の編さんを成し遂げた。映画はこの保己一の生涯を描く。

 主催者でノマド起業家、FM大阪のパーソナリティも務める吉野浩さんは「不可能と思われることに挑戦していった保己一の生涯を知ることで、映画を観た人の人生にも大きな影響を与えると思う」と話している。

 上映は同日の午後1時半~同2時半(会場は正午)。上映後は吉野さんの講演会のほか、クロアチアでの上映実現に取り組むドキュメンタリー映像なども披露される。参加費は2000円。問い合わせは電話090(6302)3939、大阪塙保己一映画上映実行委員会・九鬼三郎ギャラリー(ホテルニューオータニ大阪内)へ。