独自の進化を遂げる駅ナカショップ 京阪の「もより市」

 かつての鉄道の売店が姿を変え、コンパクトなコンビニになっていく中、京阪電車の売店は独自の進化を遂げている。外部の大手コンビニに委託するのでなく、系列の京阪ザ・ストア(本社:大阪市中央区)の運営する駅ナカショップ「もより市」を展開している。

 地域に役立つ、〝いつも使いたいお店〟をテーマに、自社製の惣菜、大起水産の寿司など、同社のノウハウを生かし、各駅で求められるものを提供する食の商店だ。このほか、北は福井・京都、南は大阪市内・京阪沿線の逸品を提供する「レールグルメ~京阪沿線地場商材~」を展開している。

 特筆すべきは、スーパーが母体である同社の強みを生かして、野菜類のニーズに積極的に応えている。京都の「もより市」は普段使いにプラスして京土産ショップとしても大きな役割りを果たしているという。

 同社の柴田悠貴氏は、「消費者の欲しいモノ、求められるモノを独自目線で日夜追求して提供することを最大テーマにしています」と話している。

■もより市 淀屋橋駅/大阪市中央区北浜3-1-25/電話06(6228)6773