全国選抜小学生プログラミング大会 大阪の片岡君が優秀賞 地方大会を勝ち抜いた43組が出場

全国大会 東京国際フォーラムで開催

 独自の発想に基づいたプログラムで制作した、アプリやロボットなどを競う「2022年度全国選抜小学生プログラミング大会」が3月5日、東京国際フォーラム(東京)で開かれ、グランプリに広島県代表の東広島市立三ツ城小6年堀田奈音君が選ばれた。
 堀田君は子どもにおすすめの本を自動で選んでくれるアプリ「よんでみん?」を制作した。開発期間は半年ほどで、使いやすさや見やすさを重視。インターネットで公開されて地元の図書館で使われているという。
 準グランプリは大分県代表の大分市立大道小5年中島莉衣奈さんが受賞した。人口問題や物価高騰に関する統計データをイラストにして、分かりやすく表示できるプログラムを紹介した。
 あいおいニッセイ同和損保賞は佐賀県代表の武雄市立北方小6年梅田梨名さん、佐賀市立鍋島小5年谷川光陽君、佐賀市立春日北小4年上村龍平君が獲得した。NEC賞は東京代表の八王子市立いずみの森義務教育学校4年伊藤修一君、サステナビリティ賞は福岡県代表の北九州市立沼小2年松本侑馬君、ヤフー賞は茨城県代表のつくば市立栄小5年池畑尚君がそれぞれ選ばれた。鳥取県代表の鳥取市立岩倉小4年葛井惇之祐君(10)は、みんなのみらい賞を受賞した。
 大阪府からは、池田市立秦野小5年の片岡佳樹君(11)が出場し、優秀賞を受賞した。

「2022年度全国選抜小学生プログラミング大会」で、優秀賞に選ばれた大阪府代表の片岡佳樹君=3月5日、東京都千代田区の東京国際フォーラム

 河野太郎デジタル相は「皆さんの発想は大人の常識を乗り越えることが多くある。その発想こそが日本のデジタル改革を進める重要なポイントになる」との動画メッセージを寄せた。
 審査員長の平井聡一郎・情報通信総合研究所特別研究員は「さまざまな課題をプログラムで解決したいという気持ちが伝わってきた」と評した。
 大会は共同通信社と加盟する新聞社でつくる全国新聞社事業協議会が主催。テーマは「みんなのみらい」で全国から998組の応募があり、地方大会を勝ち抜いた43組が出場した。