応募総数5000超、高校生ビジコン 明星高・大阪つくば開成高がベスト20選出

プレゼンする「ベスト20」に選出された明星高等学校・大阪つくば開成高等学校の「おしくらまんじゅう」のメンバー

明星高・大阪つくば開成高のグループ「おしくらまんじゅう」ら高校生の新しい視点から、未来を切り拓く

 日本政策金融公庫が主催する、「高校生ビジネスプラン・グランプリ」南近畿地区のプラン発表会が12月26日、北区鶴野町の関西大学梅田キャンパス(KANDAI MeRISE)で行われた。「ベスト100」に入選した同地区(大阪、奈良、和歌山)から7チームのプランが披露され、三根早苗(パワーエンハンスメント代表)、岡島卓也(大阪産業創造館経営相談室シニアコンサルタント)、志賀遥菜(BeLiebe代表)、東大悟(アニバーサリーボイス代表)の4氏のコメンテーターが熱心に耳を傾け、論評とアドバイスを送った。

7チームが「ベスト100」に選出

 発表会では関西大学事業推進局の服部真人局長のあいさつに続いて全国から応募総数5014件(505校)の激戦の中、「ベスト20」に入賞した明星高等学校・大阪つくば開成高等学校のグループ「おしくらまんじゅう」をはじめ、「ベスト100」に選出された関西大学北陽高等学校「となりのTOMOSU 」、近畿大学附属高等学校「岸田宗将(個人)」、大阪府立三国丘高等学校「ノンレフコン」、関西学院千里国際高等部・立教女学院高等学校・立命館守山高等学校の「suSTANnable」ら大阪から5チーム、府外から西大和学園高等学校(奈良県)岡田くるみ(個人)、和歌山県立神島高等学校(同県)商品開発プロジェクト「神島屋」の2チームの計7チームが出場。持続可能な開発目標(SDGs)などを見据え、高校生ならではの視点も交え、今の時代に求められている創造的な事業プランをメンバーらが協力して発表した。

 「ベスト20」に選出された明星高等学校・大阪つくば開成高等学校の「おしくらまんじゅう」はコロナ禍でペット需要が増える一方、「動画×募金」で動物保護団体とペットを飼えない若者を繋(つな)ぎ、金銭的支援と飼育放棄の予防を両立する動物専用のSNSアプリを活用して飼育放棄などの社会問題を解決するプランを発表。
 ほかの6チームも人々の生活や地域の課題、環境問題などの社会的な課題解決をプレゼンした。4氏のコメンテーターからは「社会的な意義がある高校生らしい発想」「身近な課題を高校生の新鮮な視点から事業化している」「事業化の発想の視点が人間に優しい」などと高い評価を得た。
 最後に同公庫南近畿地区大阪創業支援センター、高上勝彦所長は「堂々たる発表ぶりでした。きょうの一期一会の出会いを大切に今後の大学、社会人生活を実り多いものにしてください」と温かい言葉で締めくくった。

表彰された大阪府立三国丘高等学校「ノンレフコン」のメンバー