今年のカニ、なぜ安い!? 昨年に比べて3割安も【大阪の台所・黒門市場】

割安になったカニをPRする「生鮮館 黒門中川」の成田明人店長(写真右)

 年末年始に需要が高まる、カニの価格に異変が起きている。アメリカがロシアに対し、水産物の禁輸に踏み切ったことから在庫がだぶつき、割安な価格で日本に流通しているのだ。

 大阪の台所・黒門市場にあるスーパー「生鮮館 黒門中川」の成田明人店長によると「流通している冷凍のカニはロシア産が大半を占める。相場は昨年に比べて3割ほど安くなっており、非常にお買い得」と話す。

 同店では、高級旅館や高級料亭などに好んで扱われる大ズワイガニ「バルダイ」種を中心に商品を取りそろえる。引き締まった身は肉厚があり、カニ独特のうまみが強いのが特徴だという。

 今年は物価高騰で家計にとって苦しい年になった。1年頑張ったご褒美に、「買い求めやすくなったカニに舌鼓」というのも悪くないだろう。

大ズワイガニ「バルダイ」種を中心に取りそろえる
店舗外観

■生鮮館 黒門中川/大阪市中央区日本橋1-21-5(黒門市場内)/電話06(6646)6601