雌牛焼肉専門店で〝食べる美容法〟 あっさりしているのに旨味は濃厚。口に入れるとホロホロと広がり、ジューシーな肉汁があふれだす

牛肉は栄養の宝庫

 タンパク質、鉄分、ビタミンB2、B6、B12と聞けば、これが健康と美容に積極的に取り入れたい栄養素であると、知っている人は多い。

 これらすべての栄養素が牛肉に含まれており、よりおいしく、より健康的に、しかも美容にもいい食べ方や選び方も提供してくれる雌牛焼肉専門店「一牛なんば 東心斎橋店」が8月5日にオープンしたので、話を聞いてみた。

 関西一円に37店舗のサロンを展開するクォーク(大阪市北区)は、「美と健康を通し、社会へ貢献する企業」として、外側からの美容のみならず内側から美しくなるインナービューティにも力を入れている。この徹底ぶりが高じて〝食べるサプリ〟として話題になっている雌牛にいち早く着目し、〝食べる美容法〟として雌牛のみを提供する焼き肉専門店を2019年に初めて心斎橋にオープンさせた。今回の東心斎橋店は、5店舗目となる。

なぜ、雌牛?

 ズバリそれは、雌牛は雄牛に比べて脂肪が少なく赤みが多いから。「え? 人間と逆ですか?」と広報担当者の川原氏に聞くと「そうなんです。でも、肉質は人間の女性同様、繊細で柔らかなんですよ。布で例えるなら、雄は綿で雌はシルクです」と、なんとも分かりやすい説明だ。脂分もサラッとしていて甘みがあり、確かにたくさん食べても胃もたれしないという。

 仕入れは、国内ブランド牛A5ランクにこだわり、全国の産地から厳選して一頭買いしている。「肉の旨味を感じていただくには新鮮さが何よりも大切と考えているので、注文後にお客さまの目の前でカットして提供しています」という徹底ぶりだ。

なぜ、土鍋?

 同店のイチオシは「土鍋タン」と「土鍋ハラミ」だ。高い遠赤外線効果で肉が縮まずふっくら焼きあがるばかりでなく、栄養素を壊すこともない。

 味わってみると確かに滑らかで、それでいて脂肪分が少なく、あっさりしているのに旨味は濃厚。口に入れるとホロホロと広がり、ジューシーな肉汁があふれだす。網焼きとはまた違ったきめ細やかな肉質が堪能できる。同店で本物の肉の味を知ってしまったら、他店には行けなくなるかもしれない。

■雌牛焼肉専門店 一牛なんば 東心斎橋店/大阪市中央区東心斎橋2-6-15 三津寺ギャラクシービル1A号/電話06(6926)8855