【男と女は異星人!?⑮】男女で違う? 心に響くほめ言葉のフシギ

コミュニケーションライター/黄本恵子

男女で違う? 心に響くほめ言葉のフシギ

 異性と良い関係性を築きたいなら、相手をほめることは欠かせません。とはいえ、ほめ言葉って案外難しいものですよね。「どんな言葉が喜ばれるのか分からない…」という人も多いのではないでしょうか。喜んでもらおうと思って言った言葉が、それほど喜ばれなかったり、逆に不快にさせてしまった…という経験がある人もいるかもしれません。言葉の捉え方は人それぞれ。実際、男性と女性では、言われてうれしい言葉は異なるようです。今回は、相手に響くほめ言葉のコツについてお伝えします。

男女別 心に響くほめ言葉

 私のSNSのフォロワーさんや友人・知人に「異性から言われてうれしかったほめ言葉は?」という質問をしました。男性、あるいは女性は、どんなほめ言葉が響くのでしょうか? 多く挙げられた回答をご紹介します。

男性の場合 …「カッコイイ」「頼りになる」「すごい」「センスいいね」「こんなの初めて」

女性の場合 …「キレイだね」「かわいいね」「オシャレだね」「癒される」「一緒にいると落ち着く」

男女で違う言葉の価値

 男性は、能力や行動に対する評価を喜ぶ傾向があります。「カッコイイ」という言葉も、容姿に対してというよりも、「生き方や仕事ぶりに対して言われるとうれしい」という意見でした。また、容姿をほめる「イケメン」という言葉は、軽く聞こえるようで、それほどうれしくないという声が複数ありました。
 一方、女性は、存在そのものに価値が感じられる言葉を好む傾向があります。「いつも周りによく気を配ってるよね」など、普段から自分を気にかけてくれていることが分かる言葉がうれしいという声も複数ありました。容姿をほめる言葉は、関係性によっては警戒心を生むこともありますが、カップルや夫婦なら毎日でも贈っていい言葉ではないでしょうか。
 また、同じ言葉でも、男性と女性では受け取り方がまったく異なるものもあります。
 例えば、「癒やされる」「落ち着く」という言葉。女性は言われてうれしいという声が多いほめ言葉ですが、男性は「男として見られていないようで落ち込む」という声が多いです。
 また、「頼りになる」「しっかりしてるね」などの言葉は、男性にとっては「自分の能力やがんばりを認めてもらえた」と感じることができる嬉しいほめ言葉です。ところが、女性に対して使うと、「かわいげがないと思われてるのかも」「私だって弱いところや甘えたいときもあるのに」などモヤモヤした気持ちを抱かせてしまう可能性が高い言葉になります。
 男女の言葉に対する捉え方の違いを知ることは、より良い関係を育むための大切な一歩です。プラスの変化を起こせるような一言を届けたいですね。
 相手の話をよく聞き、大切にしていることや価値観を知ることができれば、より心に響くほめ言葉を自然に贈ることができるようになるはずです。

コミュニケーションライター/黄本恵子

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。

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