コミュニケーションライター/黄本恵子

雑談の時間を大切にしていますか? 人は雑談を通してお互いを知り、親密になっていきます。異性との関係も何気ない雑談が心を通い合わせてくれます。今回は異性との距離を縮める雑談のポイントをお伝えします。
①「あいさつ+α」で始める
「雑談って、どういう風に始めればいいの?」という人は、まずは「あいさつ+α」から始めてみましょう。いつものあいさつの後、今日の天気や気温、街の変化などについて一言付け加えることで、自然に雑談を始められます。
【例】「おはよう。今日はなんだか駅前がにぎやかだったね~」
②相手を中心に会話する
雑談で最も大事なのは、自分の話を一方的にするのではなく、相手に興味・関心を持つこと。相手の良いところ、変化、特技についてなど、相手をよく観察して話題を振りましょう。
【例】「○○さんの書く文章っていつも面白いね。毎回どうやってあんなネタ見つけてくるの?」
③あいづちのバリエーションを豊かに
あいづちは「うん」「はい」「ええ」など単調だと、いまいち会話が盛り上がりません。一方、バリエーションが豊かだと相手は「自分の話に興味を持ってくれている!」とどんどん気分が乗ってきます。
女性との会話の場合
女性は「共感してほしい」という欲求が強い傾向にあります。そのため、相手の感情をくみ取り、繰り返すあいづちがおすすめです。言葉だけでなく、表情豊かに聞くことも大切です。
【例】「それは嬉しいよね」「大変だよね~」
男性との会話の場合
男性は「自分の実力や能力を認めてほしい」という欲求が強い傾向にあります。ですので、成果や努力が表れている言葉を繰り返すあいづちが効果的です。「すごい」「さすが」というあいづちも、シンプルですがとても強力です。
【例】「これ3日で仕上げたの!すごい」
④自分の笑える失敗話やダメなところを話す話す
自分のことを話す場合、自分のちょっとした笑える失敗話やダメなところを話すと、相手は「気さくな人だな」「かわいい人だな」と思い、あなたに親しみを感じます。一方、自分の長所・実績・特技・身につけているものなどのアピールしすぎは逆効果。良く見られるどころか、自慢やマウントを取っていると捉えられ、一気に引かれます。
【例】「今日のプレゼン、緊張しすぎて、噛みまくっちゃった~」
⑤明るく笑顔で会話を終わらせる
人は〝一番最後に抱いた印象に一番強い影響を受ける〟という説があります。これを心理学で『終末効果』と言います。明るくさわやかな印象を持ってもらえるよう、雑談の最後は楽しく終わらせましょう。気になる異性であれば、次に繋がるような一言も意識したいですね。
【例】「ゲームの話できてすごい楽しかった!ありがとう。また話そうね」
「雑談が苦手…」という人は、今日お伝えしたことを参考に、異性との会話を楽しんでくださいね。

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。
