「十三アーカイブプロジェクト」始動 ホテルプラザオーサカで古き良き十三を再発見

アーティストのBAKIBAKI氏(中央)を囲む同プロジェクト実行委員会の面々

 大阪・十三は、都心の喧騒を川向こうに望む気取らない街。昭和のキャバレーや個性豊かな映画館、地域に根付く銭湯、誰とでも打ち解けられる立ち飲み屋など、多彩な人々の人生が刻まれた風景が今も息づいている。
  その街の魅力を再発見する「JUSO ARCHIVE PROJECT」が始動した。地域住民が大切に残してきた古い写真を手掛かりに、祭りの熱気や日常の営み、人々の温かなつながりを浮かび上がらせ、記憶と風景を紡ぎ直す試みだ。

古い写真をもとに昔の風景をマップ上に再現

 集められた写真や物語は、大阪出身の壁面アーティスト・BAKIBAKI氏と協働し、新たなビジュアルとして再構成。「コラボ展覧会」と題し、開業40周年を迎えるホテルプラザオーサカ(淀川区)1階ロビーで公開されている。

レセプションには地域住民が集まった

 9月15日に開かれたレセプションには実行委員会や住民らが集まり、街とアートが交差する瞬間を祝った。展示の終了は未定だが12月31日までは開催される。

資料に見入る来場者も

 「大阪の中でもディープな十三を、日本のブルックリンにしたい」と語るのは、同ホテル取締役の菅原慎太郎氏。広報担当の三上氏も「気軽に訪れ、十三の魅力を感じてほしい」と呼びかける。ロビーは利用客以外も入館自由で、訪れた人は過去の記憶に触れながら、時を超える散策を楽しめる。

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