2025大阪万博で、大阪ヘルスケアパビリオンに出展しているタカラベルモント(大阪市中央区)は、万博後をにらんで「ー 閉幕後に始まる未来へのビジョンを語る ー」と題した懇談会を開催した。
代表取締役社長の吉川秀隆氏が、大阪万博へ向けての準備段階から、実際の会場での運営、来場者の様子、社内での成果に対する反応などを総括する形で振り返り、懇談会に参加したメディア各社の記者に意見を求めた。
タカラベルモント社は、1970年と2025年の両方の万博に出展した日本企業4社の内の1社で、1970年大阪万博のレガシーを引き継いでいる貴重な存在。

しかし、1970年当時、万博後は全てのパビリオンは解体し処分されることが決められていたため、展示品やスタッフが着用したユニフォームなどほとんど何も残っていない状態だった。

今回は万博のテーマでもあるサステナビリティを推進して、閉幕後に出展ブースからゴミを出さないことを目指している。
その上で展示物やユニフォームを再利用を予定しており、ユニフォームに関しては、希望する学校へ寄贈し、ファッションの勉強の生きた教材として活用してもらうという。

寄贈先の学校は、万博閉幕後に募集して決定する。なお、同社のユニフォームは2回ともデザイナーのコシノジュンコ氏が担当している。

また、1970年大阪万博で、中小企業ながら果敢に単独館を出展して、理容・美容業界の未来を切り開いてきたタカラベルモント社。万博閉幕後、同社は展示した先進的な技術を市場に投入したものの、時代がまだ追いつかず、思うような成果は得られなかった。結局世の中に受け入れられたのは90年代に入ってからだったという。
今回は未来へ繋がる技術や発想を持って「量子飛躍する美の世界(Quantum Leap for Beauty World)」と命名したブースを出展して、2050年の宇宙時代における「真の美」について考える空間とした。


閉幕後は、水を使わない洗髪や、宇宙船内や月面基地などの水の利用が限られた環境でも対応できる理美容であったり、ヘルスケア技術の実用化を目指している。これは宇宙時代の美と健康を考えるミライのヘルスケアサロン、という発想から生まれたもの。
前回のケースを参考にすると、2050年頃での実用化が想定されるが、実際は時代の変化・進化するスピードを考えると、ここで登場したものは数年から5年くらいで実用化されてもおかしくない。同社の取り組みへの結果はそう遠くない時期に現れるのではないだろか。