小4からTOEFL挑戦、「話せる英語」へ ネイティブとティーム授業 四條畷学園小学校が英語教育を強化 

英語のティームティーチング

 四條畷学園小学校は、1年生から6年生まで全学年で、日本人の英語専科教員とネイティブの教員によるティームティーチングの英語授業を実施している。特に4年生以上では、1クラスを約13~15人の少人数に分け、日本人とネイティブの教員がペアで指導する体制を取り、英語でのコミュニケーション能力を自然に育てていくことを目指す。

 授業では、ネイティブ教員が基本的にオールイングリッシュで進行し、日本人教員が必要に応じて日本語で補助。直訳ではなく「理解へのヒント」を与えるスタイルで、子どもたちが英語での思考に慣れるよう工夫されている。

 さらに昨年度からは、英語の実用能力を測る国際的なテスト「TOEFL Primary(トーフルプライマリー)」を導入。4年生以上を対象に、希望者による年1回の受験機会を設けており、2024年度の結果では、4年生で準2級相当のA2レベルが10人、3級相当のA1が31人。5年生ではA2が15人、A1が26人に上った。

 同校では、将来的に国際社会で活躍できる人材の育成を視野に入れ、小学生のうちからTOEFLの形式に慣れ、スピーキングやリスニング力を段階的に高めていく方針だ。中学校以降も英検に加えTOEFLスコアを評価対象とする制度を系列の中学校で導入しており、海外大学への進学や国際的なキャリア形成に向けた基盤を築いている。

 「TOEFLは合否ではなくスコア制。目標を設定し、何度も挑戦する過程が英語力の向上に役立つ」と学校関係者。世界の大学ランキングでは、TOEFLスコア次第で東京大学より上位の大学も選択肢となる。

 国際交流も盛んで、夏休みにはオーストラリアでの生活体験旅行、10月にはアメリカを中心とした若者約50人が来校し、児童とともに歌や踊りのショーを創り上げる「ハートグローバル」など、体験を通じて多文化理解を深める機会を提供している。

オーストラリア生活体験旅行
ハートグローバル

 最近では、英語力だけでなく、日本文化やマナーを重視する家庭から、インターナショナル幼稚園出身の児童の入学も増えているという。「日本人としてのアイデンティティを持ちつつ、世界で通用する大人になってほしい」という親心だ。

 なお、同校では日々の活動を公式インスタグラムで発信。2年生のフレンドキャンプでのシャボン玉ショーやプール体験、大相撲大会、初のキャンプファイヤーなど、児童たちの生き生きとした姿が紹介されている。

2年生のフレンドキャンプ

<公開行事スケジュール>
▼10/18(土) 8:50~10:00 B日程入試説明会 対象:年長
▼10/19(日) 9:50~11:30 ガリレオ&雅チャレンジ 対象:年少・年中

■四條畷学園小学校/大東市学園町6-45/電話072(876)8585
https://www.ps.shijonawate-gakuen.ac.jp/
インスタグラム https://www.instagram.com/nawategakusho/